魂魄の狐神

天道の真髄は如何に?

【日本以外の地球上の国家は「土人国家」の長い歴史を持つ。(欧州編)】

2019-02-11 11:53:15 | 日本国のあり方

【日本以外の地球上の国家は「土人国家」の長い歴史を持つ。 (共同と連帯)】

2019-02-10 11:54:02 | 日本国のあり方

  【日本以外の地球上の国家は「土人国家」の長い歴史を持つ。 (序説)】 2019-02-09 22:10:43 | 日本国のあり方  原始発祥的意味での国家とは、一定の支配領域を持つ「権力機構」である。従って、国家の外には外敵に対して「組織化された武闘集団」=「軍隊」を持って初めて国家として成立するものである。此処で、「権力機構」としたのには、今日でこ . . . 本文を読む

 何と言っても、大和民族が大陸や多くの民族が共生して来た外の民族と違う処は、「仲間意識」と「人種の同一性」を民族判定の暗黙の要件と成って居ることである。大和民族の生成過程に於いて混血は無論あったことは確かであるが、👆に述べた「大和民族の要件」は、歴史書等の文献で証明された以降のことであり、日本が国家として成立されて大和民族と言う概念が認めらる以後に成り立つことであることは言う迄も無い。有史以来の中国大陸では、人為的に「漢民族」が造られたので、此れは正しくは自然発祥的に生まれる「民族」としては認められられ無い。

 今回はローマ帝国から始まった伊太利を例に採って、欧州に於ける国家と領民の関係を検証して試る。
 伊太利人と一口で言われるが、ラテン系を中心に、ケルト系、ゲルマン系、ギリシャ系等の混成民族が伊太利人である。伊太利半島は多くの都市国家に分かれていた長い歴史があり、嘗て都市国家同士の幾度もの闘いが続き、此れが伊太利半島の南北分断の火種と成って居る。伊太利人は陽気で活発な民族として思われて居るが、南北での伊太利人の気質には違いがある事も知られたことである。更に、伊太利半島には、南チロルの独逸系のチロル人、南部のアルバニア人等の幾種かの少数民族が存在する。

 明治新政府が成立した7年前1861年3月に伊太利王国が成立したのだが、伊太利統一後も未だに嘗ての各都市国家の国民であるという意識が残って居る。此の様に、日本の明治維新直前の欧州も激動期であった。
 人類は、集団を組んで恐らく狩猟採取で日々の糧を得て居て、軈て農耕や放牧を初め集落で暮らす様に成ると、土地争い等で幾つかの集落が共同し、敵対する集団等に対して共同の仲間を増やし、所謂「部族」を造って来た。更に、部族が生活圏をより広く広げると部族同士の協同や敵対する部族に対抗する為、共同出来る複数の部族が結集し民族の原型が出来たと思われる。詰まり、人間が造る共同集団は、仲間として仲間を護る仲間意識から作ったものと想像出来る。然し、複数の部族を半ば武力で強引に統合する領主が現れ、領民を力で抑えて搾取が始まるのは必然の成り行きである。何故かと言えば、領主が強い武力を持つには、同じ利害を共有する集団からの推戴が在った筈である。其の集団が、或る部族の一族であれば、統合された他の部族の人々は被征服集団的立場に追い込まれる。

 欧州各国が、民主国家として成立する以前の欧州各国の統治の在り方は、表面上の形は如何在れ、国民は被支配層の領民であり、欧州の国々が次々に王政から共和制に変化したのも、国民が領民意識からの脱却に目覚めたからである。

続 く


最新の画像もっと見る

コメントを投稿