安重根は第3回公判で弁護士が犯行理由について尋ねたところ、次のように答えている
(口語訳)【ネット記事よりの抜粋】
それはたくさんありますから申し上げます。
私は日本四千万、韓国二千万の同胞のため、且つは日本天皇陛下および韓国皇帝陛下に忠義を尽くさんがために今回の挙に出たのであります。
いままで既に数回申し上げしとおり、私の目的は東洋平和の問題にあるので、日本天皇陛下の(日露戦争)宣戦の詔勅のとおり、韓国をして独立を強固ならしむるは、私の終生の目的にあり、また終生の仕事であります。
私が伊藤公爵を研究したのは、統監として来られたる当時でありますが、そのとき公爵は日本の政府を代表して、韓国の独立を強固にするために来たものと思いました。
ところが事実はそれに反し、日本天皇陛下の聖意を遮り、日韓両国を疎隔せしめて韓国を今日のごとき悲境に陥れました。
日本天皇陛下の高徳を遮り、かつ日韓両国を疎隔せしむる伊藤公爵をなきものににせば、平和が維持せらるるものと思いて、殺害するにいたったのであります。
他の記録からも、安重根が明治天皇を崇拝していたこと、日本に好意的で日韓協和を望んでいたことが分かる。
此れは歴史の実記録である。
然し、このブログには次のようなことが書かれている。
「天皇の言葉を都合のよいように思い違えた安重根 しかし、実際の日露戦争宣戦の詔勅の文言はこうである」
「【ロシアに対する宣戦の詔勅】
天の助けによって先祖代々皇位を継承してきた家系に属する大日本国の皇帝は、忠実にして勇敢な汝ら国民に以下のことを知らせる。
朕はこの文書で、ロシアに対する戦争を行うことを布告する。朕の陸軍と海軍は、ぜひとも全力をつくしてロシアと戦ってほしい。また朕のすべての部下らは、それぞれの職務や権限に応じて国家の目的が達成されるように努力してほしい。
国際的な条約や規範の範囲で、あらゆる手段をつくして誤ちのないように心がけよ。 朕の考えは、文明を平和的なやりかたで発展させ、諸外国との友好関係を促進することによって、アジアの安定を永遠に維持し、また、各国の権利や利益を損なわないようにしながら、末永く日本帝国の将来の安全が保障されるような状況を確立することにある。」
と述べられて、その後もこの詔勅は長文で続くが、前述のブログで「天皇の言葉を都合のよいように思い違えた安重根」としたのは、この詔勅での次の行を曲解したものと認められる。
「日本帝国が韓国の保全を重視してきたのは、昨日今日の話ではない。我が国と韓国は何世代にもわたって関わりをもっていたというだけでなく、韓国の存亡は日本帝国の安全保障に直接関係するからでもある。」
「天皇の言葉を都合のよいように思い違えた安重根」と言う見解は、正に当を得ていないものである。
何故、「韓国の存亡は日本帝国の安全保障に直接関係するから」と言う御言葉が韓国を日本の属下に置く意思のあるものと決め付けられようか?
こじ付けも加減にして貰いたいものである。伊藤博文が永眠する直前に吐いた有名な言葉に安重根の愚かさが端的に現れている。
「馬鹿な奴だ・・・・・・・・」
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