魂魄の狐神

天道の真髄は如何に?

【張成択粛清の裏事情】

2013-12-13 22:08:27 | 論評

 【ウラジオストク=西村大輔】ウラジオストク沖の日本海の公海上で21日午前1時半(日本時間20日午後11時半)ごろ、北朝鮮の国境警備隊とみられる部隊が、ロシア沿海地方から韓国に向けて航行中のロシア漁船に向けて発砲した。けが人はなかった。インタファクス通信などが伝えた。

 漁船には17人が乗り込みカニを運んでいた。北朝鮮の警備艇は警告なしに発砲し、漁船を停船させた。北朝鮮兵士が漁船に乗り込み、暫く船内を調べ回り船長を尋問しが、不審な点が無いと確認し「こと無き」と判断したようだ。漁船の所有会社はノーボスチ通信の記者に、北朝鮮側の行為は国際法に違反した重大な違法行為だと怒りをぶちまけた。

 此事件は北朝鮮にとっては、非常に拙いことに成り兼ねかったが、北朝鮮側からロシアからの謝罪要求に直ぐ応じたものと推測される。と言うのは、露北両国は金正日とドミートリー・メドヴェージェフ大統領の時代の2011年9月16日に露北両国経済省の代表者による話し合い会談し、「ロシア政府は北朝鮮との緊密な経済協力への道を開くため、110億ドルの借款を帳消しにする。借款の帳消しについての合意は11年末にも調印する。」とロシア側から伝えられていた。此れが両国経済協力野の第1ラウンドのとなったのだ。

ロシアは、朝鮮半島への直結鉄道が開通させ、予てから北朝鮮との物流活性化に大きな期待を寄せていたのであり、遂に、今年2013年9月22日ロシア極東沿海地方のハサンと北朝鮮北東部の経済特区、羅先(ラソン)の羅津(ラジン?<wbr></wbr>)港を結ぶ鉄道(全長約54キロ)が22日、大規模な改修工事を終えて正式に開通し、?<wbr></wbr>両国国境で台車を交換せずに羅津港へのロシア側列車の直通が可能になった。同日午後、羅津港で開かれた式典では、経済特区の開発促進の起爆剤としたい北朝鮮側の期待を反映し、羅先市民ら北朝鮮側の2千人以上が歓迎した。
 国営ロシア鉄道のヤクーニン社長は「将来の朝鮮半島縦断鉄道につながる初のプロジェクトが完成した」と称賛。「朝鮮半島から欧州への最短距離のルート」と述べ、シベリア鉄道の活性化に役立てる狙いを表明した。

 ロシアは、上の鉄道敷設を将来、露韓・南北朝鮮両国間で調整が着き次第、朝鮮半島を縦断させて朝鮮半島の半島の南端迄到達させることを考えて居るのだ。

更に、ロシアのの野望は此れに留まらず、シベリアからの天然ガスパイプラインも朝鮮半島を縦断させて敷設し、朝鮮半島の南端まで到達させる見込みである。

今回の張成択の粛清は、中国と太いパイプを独り占めして、中国偏重の経済政策に傾いていた張成択を中国の膨張主義を何としても押さえ込みたいロシアの思惑を金正恩が慮ったことも大きな一因とだとすることを強ち排除出来無いことと考えられる。


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