勤め先の病室で、私が関わっていた老婦人の隣のベッドで
別の老婦人が作業療法士さんのリハビリを受けていました。
作業療法士さんは、横になっていることが多い
(入院患者なんだから当たり前ですが)彼女に
大きな声で話す練習を試していました。
「これから私が言う早口言葉を、大きな声で繰り返して下さいね」
「はい」
「赤パジャマ青パジャマ黄パジャマ」
「赤ぱじゃま青ぱじゃま黄ぱまじゃ」
うん、なかなか可愛らしい。
「青まきがみ赤まきがみ黄まきがみ」
「青まきがみ赤まきがみ黄まきまき」
お約束な感じながら、やはり可愛らしい。
「生むぎ生ごめ生たまご」
「生ずし・・・」
「これから私が言う早口言葉を、大きな声で繰り返して下さいね」
「はい」
「赤パジャマ青パジャマ黄パジャマ」
「赤ぱじゃま青ぱじゃま黄ぱまじゃ」
うん、なかなか可愛らしい。
「青まきがみ赤まきがみ黄まきがみ」
「青まきがみ赤まきがみ黄まきまき」
お約束な感じながら、やはり可愛らしい。
「生むぎ生ごめ生たまご」
「生ずし・・・」
え?いまなんて?
「ちがいますよ、生むぎ」
「生ずし」
作業療法士さんは、少し声のボリュームを上げて、ゆっくりと言いました。
「なーまーむーぎ」
「なーまーずーし」
もう、生ずしから離れられないのね。
作業療法士さんは、更に声のボリュームを上げて、今度は区切りながら。
「な、ま、む、ぎ」
「な、ま、ず、し」
ああ、生ずしの呪縛。
可愛らしいやら面白いやら。
なんだか、とても癒されてしまいました。
「生ずし」
作業療法士さんは、少し声のボリュームを上げて、ゆっくりと言いました。
「なーまーむーぎ」
「なーまーずーし」
もう、生ずしから離れられないのね。
作業療法士さんは、更に声のボリュームを上げて、今度は区切りながら。
「な、ま、む、ぎ」
「な、ま、ず、し」
ああ、生ずしの呪縛。
可愛らしいやら面白いやら。
なんだか、とても癒されてしまいました。