愛と自由に満ちた幸福な生活は公平であるべし、人権・平等・平和が生きる人の権利

原理  自由・愛・公平
原則 人権・平等・平和
私が在る限り貴方は有り
貴方が在る限り私は有る

天邪鬼の悪言2 自由 愛 公平

2024年02月25日 | 天の邪鬼の悪言
不適切にもほどがある! 個人の尊厳を軽視する中学校の横断幕 


  主題 花よりも 花を咲かせる 土となる
  副題 みんなの心に素敵な笑顔を咲かせよう!
主題は生徒自身の投票で、原案は高校野球での標題のアレンジ。サブタイトルはPTAによる。要旨は最下部を参照
 私の中学時代を振り返れば、或る時は教師にオベンチャラを使い、或いは無関心、反発する3種類、良い子悪い子普通の子が一人に混在する状態でした。趣意からすれば有名な野球部であれば一軍選手を陰で支える二、三軍の生徒が多数いる状態では必要な言葉かも知れません。しかし、児童から青年に一歩踏み入れたばかりの中学生が「土となる」という言葉は余りにも悲惨です。
 日本の現状はどうでしょうか?格差の拡大、中学生5人に1人が貧困状態、不登校問題。少子化、自死の多さや成人後のニート引き籠もりは中高年を含めて推定150万人にもなっています。大きな負債です。商業主義の中、あれも欲しいあそこにも行きたい。欲を持ち、お金が第一と考える多くの人がいます。しかし、教育格差が経済格差を再生産するとして受験競争を激化させています。中学生は大人になるべく思春期の成長の時期であり、心と体を鍛え成長させる時期です。しかし、学ぶことが多くなり体は大人になっても社会的には成人になれない時代です。個人の自立や自我の確立を疎外し、猶予させる力が働きます。晩婚化や未婚率の増大です。それが受験教育の弊害であり、経済の成長・発展の幻想酒のアダルトチルドレン状態です。
 私達はどんな状況であっても、いつでも夢や希望を持てます。花となるのは総ての人です。自由・愛・公平に生きる人格を確立することです。お金に固守すれば守銭奴になり自己中があふれています。法律に違反すれば犯罪者になり、抜け穴を狙えば人間性が悪くなります。金銭欲が無いと言われる大谷選手が日本で一番に輝き、一番に稼ぐようになりました。考えてみませんか?
 中学生が選んだという標題は先生や親にオベッカを使う良い子の選択です。花になれなくてもガッカリしないあきらめ、自我抑制です。生きる意欲を無くし、能力を発揮できない、反発と無気力な生徒を増やします。PTA選、心に素敵な笑顔を咲かせよう。が親の気持ちを率直に表しています。
  花は 花として 花を咲かそうよ
 来年、大阪の中学生が行く関西・大阪万博ではSDGsの先 輝く未来社会をテーマにしています。SDGsは持続可能な開発目標と訳していますが、自然破壊の開発を止めることがメインではありません。万博に行く前にはSDGsとは?前文・宣言等を理解してから見学に行って下さい。
 ユニセフのSDGs解説があります。https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/preamble/
 SDGsの計画は、人間と地球、そして 繁栄のための行動計画です。
そして、より大きな自由と、平和を追い求めるものでもあります。と続きます。
 そして、五つの決意があります。繁栄を実現するは その内の一つです。第一は人間を守る です。貧困や飢餓を終わらせ、すべての人が尊厳や平等が守られ健康な生活を送るなかで、もって生まれた能力をより発揮できるようにすることを決意します。

 SDGsは国連で決められた世界標準の考え方です。
 大阪の歴史小説家”竜馬が行く”で有名な司馬遼太郎が小学6年生(娘が小学生の時でした)国語の教科書に載った 21世紀に生きる君たちへ があります 
要約すれば たくましく やさしさありて たのもしい
たくましく生きる力、人にやさしくなれる心を育む、それがモテる人となる力です。
詳細は参照して下さい
 http://www.midorii-clinic.jp/images/index/season110905_12.pdf
 人間は誰でも長所と短所がありますが、どんな欠点があっても、それでも自分は価値のある人間だという自尊意識と自我同一性(アイデンティティ)の確立です。
 政府がこども家庭庁を作り、青少年健全育成基本法案の理念は不十分ですが、抜粋・次代を担う青少年を健全に育成していくことが我が国社会の将来の発展にとって不可欠の礎である としています。青年期の前半である中学校の生徒に必要なことは、健全な身体と人格を養成していく上で、人権・平和・平等の意味を学ぶことが人権教育であり、人格養成の要です。厳しい人生の荒波の中を生き抜く原点です。断言します。人権教育・人間教育の崩壊です。格差の拡大は差別の拡大です。
 花よりも 花を咲かせる 土となる という標旗は下ろすべきです。
SDGs輝く未来、将来に向かって大きく自己を育てる中学生の希望をイジケさせます。
それとも、格差社会の中では思春期の早い時期から自分の分をわきまえ、夢や希望の大望を抱かず感謝すべきという教育ですか?
 棺桶に片足を踏み込んでいる老人・私にとっては人の尊厳を無視した言葉です。
明治時代に新しい社会の建設をめざした”坂の上の雲” 気概は Boys be ambitious ! でした。一人一人のモチベーションを最大に発揮させるコンプライアンス教育です。従順や服従だけを教える教育ではなく、自立した人間としての誇りや自信を養う教育です。自民党や維新が進める教育改革、新学習指導要領が ”花よりも 花を咲かせる 土となる” を意味するのでしょうか?それは旧日本軍の人権を無視した上意下達、ガバナンスを第一とする臣下の教育です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 伝統という時代のバイアス | トップ | 天の邪鬼の悪言3 愛と性 ... »

コメントを投稿

天の邪鬼の悪言」カテゴリの最新記事