愛と自由に満ちた幸福な生活は公平であるべし、人権・平等・平和が生きる人の権利

原理  自由・愛・公平
原則 人権・平等・平和
私が在る限り貴方は有り
貴方が在る限り私は有る

天邪鬼の悪言6、モアイ像でも歩行可能、正しい歩行?が体を痛める

2024年07月07日 | 天邪鬼の悪言
 足は前に出して歩くのではなく、腰に曳かれて足は振られ動きます。南太平洋の孤島、イースター島、モアイ像の腰の下に動かない足が有ったならば、石像は前重心で左右の重心移動で歩くことが可能です。
 モアイ像は左右と後ろからロープで支えられます、右に傾くと重心が前にあるため左側が前に動きます、次に左に傾くと右側が前に動きます。人が歩くときは左右の足で交互に立つだけで十分です。
Easter Island moai 'walked'


 高齢者に最も手っ取り早い運動としてウォーキングが勧められます。しかし、多くの人が無理な歩行スタイルが過労となって逆に体を壊し、老化を早めます。逆転の発想をすべきです。男女ともに健康寿命が70才代が現実の日本ですが、仮に自分が100才で歩くと想像して下さい。立ち姿勢はどうでしょう?2時間立つことができれば2時間歩くことが可能です。自立することができれば両手に杖を持っても歩行できます。省エネ歩行を身に付けましょう。平地で歩くとき摩擦抵抗が無ければ一度動き始めれば運動エネルギーはゼロです。直立で消費するカロリーが100ならば80m/分でも150にならないでしょう。最近、立ってデスクワークすることが喧伝されていますが、かなりの運動量になります。立っているのが3時間ならばゆっくり2時間歩くのと変わりません。過労な前傾姿勢での仕事は腰痛を招きます。立って仕事をするより座ってする方が楽に決まっています。
 余談ですが、私のアキレスは腰です。睡眠不足と気合いが入(交感神経優位)り、過労が重なると腰にきます。原因は大腿四頭筋(前太もも)と腸腰筋の筋肉疲労です、特に前に体を傾けた姿勢は腰椎が前へ湾曲する力が強く働き腸腰筋を疲労させます。結果、腰椎の後ろ側で神経が圧迫されると考えます。腰が重たいと感じるときは大腿四頭筋が硬直しています。睡眠とマッサージ、そして腰椎を真っ直ぐにするように仰向けで足を屈曲して、腕で膝を腹部に引きつけるように腰椎を伸ばすと解消します。症状が重く緊急に解消したいときは大腿四頭筋への針が効きます。年の功、経験則です、背もたれが有るのに体を離して座っては体が休まりません。同じ姿勢を長く続けると筋肉が硬直します。
 立って歩けなくなった母や、グラウンドゴルフ等で多くの歩行スタイルを見てきました。言えることは 力学的に無理な立つ姿勢が無理な歩行を招きます。足を前に上げることで前モモの筋肉疲労、過労を招いて骨、骨格や関節を痛めます。それは老人が直立するとき、上体を脱力して膝を伸ばさずに立つ姿勢によって腰が前傾、猫背になります。姿勢が悪くなるのも前モモの過労硬直から腰痛を招いた結果です。前ももだけで歩くパタパタ歩きが健康寿命を縮めます。悪循環を絶つことが重要です。無理をしない。立つときは脱力せずに姿勢を保つ、骨盤の直立が第一です。
 昔、馬の走り方で前足は前に伸び、後ろ足は後ろに伸びる、飛んでいるような絵がありました。力学的に前方に前足で着地すればスピードは減速し、衝撃は過大になります。人が走る場合も体の重心より前で足が着地すれば減速します。歩く時も同様に体の重心より前に足を出せば減速し、衝撃で膝関節などを痛めます。
 歩幅を考えなければ、人も左右の体重移動で歩けます。巷間、歩くときは足を前に出すと言いますが間違っています。力学的に無理のない歩行は足は前に振られるのが正解です。足を振るのは腰の動きです。スイングは多関節の運動量移転、運動のゆらぎです。重量のある始動部から動き始め、大腿、下腿、足とわずかなタイムラグをもって順次加速します、運動量は重さが軽い足ほど早く動きます。

健康な歩きかた スイング力学より
 ・前提は抗重力筋を使って直立することです。背中の背面にある脊柱起立筋が働けば直立できるのではありません。上体では脊柱の腹部にあり、前弯する腰椎を保持する腸腰筋が働かなければ、腰椎の湾曲が強くなる力が働き、ヘルニアや狭窄症になって直立困難になります。臀部の筋肉も骨盤の直立に重要です。
・一歩目から歩幅を長くしない。動きが0から徐々に歩くスピード・歩幅を上げましょう。靴の長さが25センチとすれば歩幅1足分25cm、2足分で50cm、3足分で75cmです。
 ・足は上体の下にあります。歩くとき足を前に出すのでは無く、重心はそのままで片足を後ろに下げてみましょう。25cm1足分であれば太ももを後ろに下げるだけで可能です。2足分以上50cm以上に後ろ足を下げるためには、腰が引きずられ或いはカカトが地面がら離れます。これが歩行するときのストップモーションの姿です。
 ・歩きの始動は腰からです。太ももより重たい腰をわずかに動かし止めれば、太ももは動きにつられて前に振られます。続いて下肢も振られます。
 ・着地はカカトから膝を伸ばして着地しましょう。効率よくつまずきを防止する上で一番です。スピードが上がれば流れるようにカカトから足裏全体に体重を受け、つま先立ちになるときは既に反対の足が着地しています。ピッチを上げる時は腰の振りを早くする意識で十分です。
 ・体の重心はスピードに応じて前重心になり、着地は体の重心の下を目標に着地して下さい。歩幅が長くなれば後ろ足につられて腰も大きく引かれるようになります。前に足を出す必要はないので腰を前方に振る必要はなく、立ち姿勢の腰位置で十分です。歩幅が長くなれば腸腰筋が伸ばされ健康的な歩行スタイルになります。
・より早く歩くためには後ろ足で地面を蹴る必要がある?競歩の場合歩幅が1m以上にもなるようですが、歩幅が中2足分75cmであれば、足で地面を押す必要がないかもしれません。ただ、早く歩くためにピッチを上げるには腰の左右の振りだけでは過労になります、足の蹴りも重要です。自転車で走るとき太ももを屈曲したときに力を入れる(歩くとき前から後ろへ足を動かす)より、足が伸びきる前に蹴る方が力が入るのは私だけでしょうか?歩幅を1m以上にするためには腰の幅を利用しないかぎり無理です。腰を最大限に振り、かつ着地するときは前足は重心の下にあり、後ろ足はつま先が着いている必要があります。
・右腰が後ろに引かれるならば左腰は前に出ます。違いは何でしょう?右足は右腰によって振られ、前に動きますが、着地するとき右腰の下で着地すれば、右腰は前には出ていません。動きの中で重心より前で着地すれば、右腰を前に出していると言えますが前進力が減少します。
・腰を左右に振って足を振る?ボールを投げるとき、肩を動かさずに腕や手だけで投げますか?サッカーボールを蹴るとき足を引き、腰から動かして強くボールを蹴りませんか?同じコトです。若い頃の歩き方を忘れた人に、歩くときは太ももを前に上げて歩きましょうは、目の前のボールを太ももを前に上げて蹴りましょう。のようにティーチング失格です。
・長時間歩き続ければ疲れます。同じ筋肉を使うだけでなく、ふくらはぎや太もも等様々に使う方が効果的です。
・歩幅を広くすれば歩くスピードを早くしなければ体の下に足をもってくることは不可能になります。歩幅大、ピッチ大になり、相乗的に歩くスピードは早くなります。歩幅を広く歩けば腸腰筋が伸びる一番のストレッチになります。3033(サンマルサンサン)運動

【解説】ウォーキングを楽しむには?【ウォーキングとは】

 天下の朝日新聞にしては人が飛んで歩くかのひどいマンガデザインですが、これが世間の実態でしょうか?足を前に出して歩いてはダメダメ。一度、後ろに足を引いてから前方に歩き始めましょう、空中で大腿と下腿が同時に前方に伸びる歩行はエネルギーの無駄遣いです。
 走るときでも膝から先の下肢は膝より前に伸びず、下に伸びて後ろに蹴り出します。足の着地は重心の下で 美しいスロー映像 
女子走高跳 世界記録・S.コスタディノーワ 2m09世界陸上ローマ1987
 
 自転車での移動は考えますか?高齢者?が片足で自重を支えられない転倒事故で健康寿命を短くします。歩くことがツライ?立っていることすらツライので座る自転車の方が楽?という人を知っています。転倒は毎度、骨折2回、今や歩行困難です。片足が屈曲しても自重を支えられる筋力が必要です。