No,1509『感情移入』

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仕事からホテルに戻りテレビをつけると、毎年恒例、夏の終わりの24時間テレビをやっていた。
マラソンはブルゾンちえみ。
ゴール直前ということで、会場の仲間たちがこれまた恒例の、『負けないで』や『サライ』を歌っていた。

毎年さほど興味はなく、寧ろこの感じは嫌いだったけれど、何か今年はボーッと最後まで観ていた。
ブルゾンちえみにも別に興味は無いんだけれど、勝手に
『よくここまで走りんさったなぁ。頑張れ頑張れ！』
と、心の中で応援。
どこぞのおばあちゃんみたいな心境。

最後、ゴール直前でトレーナーの方がサプライズで出て来てブルゾンちえみと並走したところで、なんとウルッと来てしまい一筋の涙が。
こんなことは、去年までの自分にはあり得ないこと。

きっと歳である。

斉藤由貴はその昔、
『♪卒業式で泣かないと冷たい人と言われそう〜』
と歌ったが、自分は正にそれで、卒業式、結婚式、葬式、表彰式、映画などなど、泣いた記憶がない…
こりゃ心が荒んでいるんだろうと昔から凹んでいたけど、どうも最近は違う気が。
我が子に限らず、子供に限らず、知人に限らず、頑張ってる人や苦労してそうな人を見るとめちゃくちゃ感情移入してしまう。

話は変わりますが、どうもホテルのでっかい枕は合わん…

終わり。