テレビじじいの観戦日記

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タイガース完全試合、27人目の悲劇

2010-06-04 04:44:01 | 野球
タイガース、ガララーガ投手の完全試合の悲劇のニュース。何か既視感がある。先月5日に死去した田宮謙次郎さんの訃報で読んだのだった。

今からちょうど60年前、スワローズ戦で日本プロ野球初の完全試合達成にあと1人となった田宮投手は、内野安打で偉業を逃した。ウィキには<藤村富美男の判断ミス(記録は内野安打、打者は中村栄)> とある。他のサイトでは、バント警戒で前進していた三塁手の頭上をふらふら越えた、とも。肩の故障で打者に転向し、殿堂入りの強打者となった。

さて、海の向こうのタイガース。ガララーガの悲劇をYouTubeでみる。インディアンス27人目の打者は1塁ゴロ。ベースカバーに入ったガララーガに送球されて、「やった!」と思った瞬間、塁審がセーフのゼスチャー。ガララーガの狐につままれたような表情が印象的だ。

同時セーフだ、アウトだという次元ではなく、明らかなアウトに見える。ビデオは角度によって見え方が違うとはよく言われるが、なんといってもこの塁審はガララーガに謝罪したというんだから、誤審は動かないところだ。

あとひとり。打球よ来るなと野手は祈るといわれる。審判もガチガチになったのだろうな。ガララーガはけなげにも次打者を討ち取りゲームセット。これって、コミッショナーの出番ではないかな。フランス代表のワールドカップ出場を決めたアンリのハンドのように試合途中の誤審だと、あのとき反則の笛が吹かれたとしても、その後の試合の流れで、やはりフランスが得点したかもしれない。だが、ガララーガの場合、あれで試合終了なのだ。タイガースの勝利には変わりないから、27人目の打者の安打を取り消し、28人目の打者の打席をなかったことにすればいい。裁定は出しやすいと思う。