
(馬鈴蓋置)

(馬鈴蓋置と槍鞘建水)
昨日の夜、突然、馬鈴蓋置のことを思い出した。
(忘れないうちに自分のための記録)
これも、25日茶会で使われた道具類の一つで、初めて見たので印象に残った。
形は、まるでドーナツである。
この中に玉が入っており、その音色は鈴のように心地良い。
馬鈴とは、馬の首や鞍、馬具に下げて使ったホースベルのことだが、そもそもは、「駅鈴」、あるいは「駅路」と言ったらしい。
その謂れは:
律令制で官命によって旅行する者に、(今で言う官公庁から)下付した鈴のことで、駅馬の供与を受ける資格を証明し、駅使はこの鈴を鳴らして旅行した
(Web辞典より)
ということらしい。
とにかく、御亭主が襖を開け、馬鈴の入った槍鞘建水を持って点前座へ向かう時、チャリンチャリンと音が出るのである。
それまでの緊張感漂う茶室が、一瞬にして和んだ。
馬鈴蓋置には、「槍鞘建水」が対になっている。
この取り扱いは、少々大変そうであった。
*運び出しの時の持ち方は、馬鈴の蓋置に柄杓を節のところまで通し、柄杓を建水に渡しかける
*左手小指と薬指で柄杓持ち、親指・人差し指・中指で建水を鷲掴むようにして持つ
下の写真は、某サイトより借用、亭主が点前座に座った時ー。(これは風炉の季節ですね)

※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます