台湾偏愛日記~台湾の団地に行きたい~

台湾の団地マニア・tamazoの台湾見聞記。眷村と日式建築と市場と台湾の店の整然としたごっちゃり感が大好きです。

台南消防署の壁の「119」が最高だった件

2020-10-27 07:20:19 | 日本統治時代の洋風建築(近代建築)

台南消防署 (旧台南合同庁舎)は、日本統治下に建てられた消防施設で、現在も中正消防分隊が駐在する現役の消防署です。周辺には旧台南州庁(現・国立台湾文学館)など日本統治時代に建てられた建物が複数残されているので、近代建築好きには必須の地です。

第一期工事は1930年で、昭和天皇の即位を記念して「御大記念塔」と呼ばれる塔が建てられました。6階建ての中央塔は当時市内で最も高い建築物で火の見櫓としても利用されていたため「火見楼」と呼ばれていましたが、その後「望火楼」と改められました。
第二期は1938年で、望火楼の塔の両側が増築され「合同庁舎」となり、塔の両側は、それぞれ消防組詰所と台南州警察会館、錦町派出所が使用しました。

この日本と同じ「119」の電話番号がでかでかと書かれた壁が最高でした!

消防自動車は日本とあまり変わらないなーと思いながらバシバシ撮りました。車種はいすゞでした。

2019年に建物右側の以前は派出所、女警隊、少年隊だったところが「消防史料館」としてオープンし、改装されてしまって名物の「119」の文字が消えてしまったそうで残念ですが、中に入れるのは面白そうなので今度行ってみたいと思います。資料館になったのは、塔に向かって右側のこの面だと思います。

消防隊の建物の中には、現在台湾最古の滑り棒が残されているそうなので見てみたいですね。消防士たちは両手と両足でこの滑り棒を挟み3階から1階までをわずか3秒で滑り降りたそうです。

消防史料館
 台南市中西区中正路2之1号
 9:00~18:00 月曜日休館


ピーチが台湾路線の運行再開。でも観光はまだ。

2020-10-26 19:23:00 | 台湾渡航情報
10月25日からピーチアビエーションが台北路線の運行を再開しました。
約7ヶ月ぶりの国際路線再開です。
25日は15人の搭乗者が関西空港から飛び立ったそうです。
 
政府は新型コロナ対策の出入国制限を段階的に緩和し、ビジネス関係者や留学生らに限定して往来を認めているので、我々観光客が渡台できるのはまだ先になりそう。
 
台湾は感染が抑えられているので、今後の旅客需要の回復が比較的早いと判断して就航を再開したとのこと。
 

まだ観光に行ける訳ではないのですが、一応11月の三連休で運賃を確認。
 


¥37,545と、やはり高めです。
もし渡台が可能になっても、航空運賃が前の水準のように安くなることは無いのではと囁かれていますが、現実になりそうです。
友人と往復何円までならチケットを買うか話し合ったところ、五万までは致し方ないとの結論になりました。流石に七万は痛いです。そうなると、年一回長めの休暇を取って行くしかないですね。
 
ところで、この運行スケジュール。
関西だと夜着の朝台湾発。2泊3日でも実質1日しか滞在できない感じになります。
また成田便も微妙で、前泊と後泊が必須という時間帯になっています。
まだまだ観光需要に対応する感じでは無さそうです。
 

もし観光目的の渡台が解禁されたら、このフライトスケジュールと金額でも行ってしまうとは思いますが。
まだまだ先は見えません。
 
 
 

台中第二市場(台中)【台湾で市場を見ると必ず入ってしまう⑤】

2020-10-26 07:20:49 | 市場とスーパーマーケット

台中第二市場は台鉄台中駅から歩いて約15分。広さ2,388坪の中に100を超える店舗がひしめいています。日本統治下の1917年に誕生し、2017年でちょうど100年目を迎えました。
市場の名前が掲げられた入口は、東の角にあります。

左右にはお揃いのサイズの店舗の看板が整然と並んで壮観です。

市場の中は数年前に日本の商店街で流行ったような、店の経営者の写真がどーんとあるポスターが吊られていました。

地図上でみると四角い市場に見えますが、市場の中央に「六角樓」と呼ばれる六角形の建物があり、ここを中心に3方向の放射状に建物が伸びています。六角樓の二階部分にも入れるのですが、私が行った時間が早すぎてまだ空いていませんでした。

とりあえず、六角樓に至る階段からみた景色がこちら。屋根だらけです。

六角楼のまわりの店舗と、中心の柱。

市場の中には広場があって、周辺にもお店が立ち並んでいます。朝から地元民でにぎわっていますが、この日は総統選挙の日とあって、市場内の投票所に長蛇の列が。

台中第二市場はグルメ市場として名高く、人気店がたくさんあります。私は三民路二段に面した「顔記肉包」というお店でワンタンを食べました。私的には美味しかったんですが、今、googleで住所を確認しがてら評価を見たら、思いのほか評判が悪くてへこみました。(582件の評価で平均2.8)

そういえばほかの店が混んでいて空いてるから入ったんでした・・・。

朝から晩まで何かしら店が開いていて何かしら食べられるので、台中駅周辺に宿泊されたら一度は訪問することをお勧めします。

◆台中第二市場
 台中市中區三民路2段87號
 7:00~20:00
◆六角樓の開放時間は9:00~12:00(火~日)月曜休


屏東の「台糖冰品」は台糖工場併設のアイスキャンデー屋。

2020-10-25 08:03:09 | グルメ

屏東駅から南に徒歩20分ほど。

台糖屏東総廠を見学したかったのですが、予約方法がわからないまま来てしまったうえ定休日で入れず。

とりあえず、外から見えているサトウキビ運搬列車などをバシバシ撮りました。

 

「台糖冰品」は、台糖屏東総廠に併設された台糖製のアイスキャンデーや飲み物を売る店です。無休で毎日開いています。せめて台糖製のアイスキャンデーだけでも食べようと入りました。

中は社員食堂のように簡素でだだっ広いです。

棒キャンディーはパンナップル味を選択。かなりサッパリした味でした。15元(60円弱)です。

公園に隣接していて家族連れで楽しむ場所のようで、店の横では子供向けイベントを行っていて大賑わいしていました。

ここにも蒸気機関車が展示してあって、近くで見ることができます。

「台糖冰品」一帯は、工場の福利厚生施設だったようで、運動場もありました。

「享受台糖。享受健康。」というスローガンも残っています。

台糖は、国民政府が日本統治時代の製糖会社の資産を接収・合併させて設立した会社で、1950年代から1960年代にかけて砂糖製品を輸出し、当時台湾の最大企業でした。台糖の本業である製糖業は衰退していて、1990年代から多角的経営に乗り出していて、スーパーの経営(台糖量販Taisuco)や農業・畜産業・レジャー産業などを行っているそう。レジャー産業としては、かつてサトウキビを運搬するのに使っていた列車を烏樹林糖廠で観光用トロッコ列車として営業したら人気となったので、他の糖廠でも行うようになっているとのことです。

私もいくつか台糖関連の観光施設に行きましたが、一番工場萌えだったのが高雄の「台糖高雄廠(橋頭)」。操業停止してそのままの工場が保存してありました。広大な倉庫は、太鼓のパフォーマンス集団の合宿所兼劇場で、子供向けのワークショップなども行っていました。

台南空港近くの「台糖仁德廠」は、「十鼓仁糖文創園区」として完全にリノベーションされて、ここも太鼓パフォーマンス集団の活動拠点になっています。高雄と違うのは、結構高い入場料(399元)を取っていて、太鼓集団のパフォーマンスを見学する前提になっていること。糖蜜のタンクをリノベーションしたカフェや、工場一棟をまるごと使ったブックカフェも素敵でした。ここにも「台糖冰品」があり、ここは中に入らなくても買えます。

次はサトウキビ列車に乗ってみたいなあ・・。

◆台糖冰品

屏東縣屏東市台糖街67號

10時00分~18時00分(無休)


【日本統治時代の駅舎を行く。①】南台南駅

2020-10-24 07:15:04 | 日本統治時代の建物

「南台南駅」は、台南駅と保安駅の間にあります。1991年8月9日 に廃止されました。台南行きの列車から古い駅舎が見えていたので、興味深く思って自転車で行きました。

行ってみると、幹線道路沿いにある集合住宅や店舗付き住宅の裏手にぽつんとありました。昔はこのあたりに台湾総督府糖業試験所があったり、日本空軍が駐留したのち戦後は台湾空軍が駐留していたりと需要があったようです。しかし今はこの周辺全体が空き地になっています。

事務所部分は閉鎖されていますが、改札からホームにかけては開放されているので自由に見学できます。

2017年に台南市の鉄道地下化事業が起工し、2022年末には地下駅として再開業予定とのこと。この駅舎もきっと残してくれることでしょう。その時には自転車ではなく電車で行きたいと思います。中心部から結構遠かったです。