テーブル天板として、欅の一枚板を懇意にして頂いている下仁田の関口木材にて購入。軽トラにて運搬の後、自宅にて仕上げたので、そのプロセスを備忘録として残しておく。
一枚板のサイズは1800X840-800X70mm、重さは65kgもあるため一人での作業にいささか困難が伴った。関口さんのアドバイスは「ゆっくりやれば一人でもできるよ。怪我をしないように少しずつやること」。当初はロープを掛けて肩で担げば少しずつでも動かせるかと思ったが、それは無理。二種類の木製のコロを使い、屋外は大型のコロ、室内はタオルを巻いた2つのコロを使い移動させることができた。
関口木材には、欅の他にも霧島杉、栃、桂などもあったが、サイズが最重要と考え、本欅板とした。
板を軽トラに乗せるのは、関口さんとの共同作業で難なく終了したが、自宅で下ろすのは一人の作業。これには少々難儀したが、コロを活用して30分ほどでウッドデッキの作業場所まで移動できた。
ここまでが初日。二日目と三日目はルーターによる面取り、そして主にサンディング。80番から100番、120番、240番、320番と順に磨いていった。綺麗な欅特有の木目が現れるのは100番から。それ以降は見違えるほどの見た目の向上は感じられないが、それでも磨き続けると、こころなしか輝きが良くなる気がする。
関口さんのおすすめは自然な感じでお手入れが容易なオイル塗装。そこで、100番終了後、お試し塗装として、オイル、蜜蝋、ウレタンニスと試してみた。一番キレイな木目を感じられるのがウレタンニス塗装。自然な感じはオイルだが、匂いが酷い。蜜蝋は匂いもするし木目はいまいち。塗装はウレタンニス塗装に決めた。
四日目もサンディングで仕上げて、夕方に二回のウレタンニス塗装をして乾燥させた。五日目はさらに三度の塗装で仕上がり。仕上がった天板を室内に移動し、置いてみたのがこの写真。
関口さんのところで板を選ぶ際に、サイズとともに重視したのはもちろん価格。そこで、小さな穴があり、端の部分に割れ目もあるので、そのぶん安くしてありますよ、ということで選んだ板がこれ。
穴もヒビだたって使用上なんの問題もないし、見た目もかえって味がある。厚みが7センチあるので重厚感と安定感があり、自分で作業して仕上げたテーブルには愛着も持てるので、満足できる出来上がりだと思う。欅板にして良かった。 以上