経営法務研究室2023

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会計年度・事業年度を決める

2018-06-09 | その他

『決算』の対象となる一定の期間を会計年度といいます。

 

会社計算規則では、会計年度は、1年を超えてはならないと定められています。

会計年度を1年としている会社が多数です。

 

会計年度は通常、会社の定款に定められています。

後で、会計年度を変更できますが、定款変更が必要となるので、株主総会の特別決議を得なければなりません。

 

 

会計年度の最終の月を決算月といいます。決算月をいつにするかという点は、重要です。

決算月をいつにするかは、いろいろ考えはあると思います。

 

 

よくあるのは、資金繰りのタイミングを考慮して、決算月を決めるというものです。

会社の決算関係の納税で、大きな支出がある可能性があり、決算は会社の資金不足になりがちな時期は避けるということがあります。

 特別に債務の返済が予定されている時期や会社の売上が低くなる時期は避けることになります。

 

また、あえて繁忙期を避けて、決算月を決めるというものもあります。

決算期は、会社の年間収支確定や不明な会計処理の解明等、あるいはそれらに関する帳票類の整理等の作業をしなければなりません。繁忙期には業務量が多くなるので、なかなかそこに手が回りませんので、資金繰りというよりは、業務量等のバランス上、繁忙期を避けるという決め方もあります。

 

ただ、繁忙期にあえて、決算期をもってくると、売上も期待できるので、会社の数字が出るし、モチベーションという意味で、うまく活用するというのもありうる選択です。ものすごく大変な作業と業務をこなすことになりますが・・・・会社を大きくするなら、このような選択もありますね。