経営法務研究室2023

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消費税 本則課税 と 簡易課税 の違い

2019-11-20 | (税務・会計)

 

消費税について、お客様より、消費税の本則課税と簡易課税の違いの質問を受けました。

消費税の計算方法には、一般課税として本則課税と簡易課税があります。

納付税額の算定にあたり、控除の対象となる仕入れ分の消費税額の計算方法につき、実際に行われた仕入れ取引を元に税額計算を行う本則課税に対し、簡易課税は売上の税額に業種ごとに定められた「みなし仕入率」をかけて、仕入れ消費税額の計算を行います。

ちなみに、簡易課税のみなし仕入れ率は、国税庁のページに表記されています。

国税庁No.6509 簡易課税制度の事業区分

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shohi/6509.htm

 

 

本則課税は、実際に売上にかかった消費税から、実際に経費の支払いにかかった消費税を差し引いて計算する方法であり、

簡易課税は、実際に売上にかかった消費税から、経費の支払いにかかったとみなした消費税を差し引いて計算する方法です。

前者は、実際の売上と経費に関連する消費税額を計算に使いますが、後者は、売上に関連する消費税の方だけを計算に使うのです。

簡易課税は、課税期間の前々年又は前々事業年度(基準期間)の課税売上高が5,000万円以下で、簡易課税制度の適用を受ける旨の届出書を事前に提出している事業者

に許されているものです。