一昨年の父の日に、札幌に住む次男から贈られたユズが三度目の収穫を迎えようとしている。暖房設備付き温室がないため、柑橘類を釧路で育てるのは容易でないうえに、栽培知識や経験が皆無の状態で、よく実をつけてくれたと思う。
今年は開花(六月初旬)が遅れ、剪定の失敗で花数も少なかったが、六個が結実した。そのうち二個は、手入れの際に不注意で落果させてしまい、四個が残り、一個は黄金色に完熟した。
栽培方法については、ガーデンライフ編『くだもの作りの実際』(誠文堂新光社)の解説や実際の試行錯誤の経験から、少し分かったこともある。
○ 一年に三度、春枝・夏枝・秋枝が伸長する。
○ 充実した春枝を結果母枝とする。
○ 夏枝は主として枝を整えるのに利用する。
○ 秋枝は結果枝にならない。
○ 結果母枝から伸びた結果枝の先端に花が咲く。
まだ、植え変え時期・剪定方法・施肥など、不明なことが多く、来春も悩みが続きそうだが、さしあたっては、剪定の仕方だろう。中心となる枝が内側で重なっているので、これをどう整理するか。特に上部三分の一の処理が難しい。
十一月中旬から翌年五月中旬まで半年、最低気温が氷点下になる間、設備の整わない室内で育てるので、樹高をある程度低くしなければならないのも悩みの一つで、やはり剪定が重要となる。
たった一鉢なので、病害虫にはできるだけ薬剤を使用しない。
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