釧路・根室管内では、フキ(アキタブキ)は、水辺だけでなく路傍でも原野でもどこでも生えているが、栽培ものではなく自生ものを食用にするとなると、やはり水辺の柔らかい緑色のものでなければならない。採取時季は六月下旬。川ならどこでもというわけにはいかないし、車を乗り入れた近くですぐ採取できる可能性も少ない。
事前に当たりを付けておいた場所まで歩き、よいものを選んで鎌で切りとり、適当な量を適当な場所に置きながら前進する。農家で使う肥料の大袋(20㎏)がフキでいっぱいになると、二人とも、太いロープを掛け背負って車まで藪出しをするのだが、これが重労働。今年は加齢による体力の衰えを痛感した。
家に戻ると、女房が30㎝くらいに切って大鍋で茹で、皮を剥く。これが二日がかりの大仕事で、さらに数か所に送る荷造りの作業まで加わる。私は藪出しの重労働だけだが、女房は、すべてが片付くまでに私の二倍以上の仕事をしている。
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