五月十五日、私が田舎家玄関右手の敷地無断侵入防止木柵の仕上げを行っている間、女房は家屋南面の庭にはびこったアキタブキの根を鍬(くわ)で掘り起こして切断する重労働をやってくれた。
もともと庭にアキタブキは生育していなかったが、両親が釧路に引っ越す際、庭木を掘り起こした跡の裸地に種子が侵入し、わずか数年で群生したのだった。
今後、植樹を行うことによってアキタブキを絶やしたいと思っている。写真上段の二本のカツラのうち、<右>は私が植えた実生苗、<左>は次男が山岳部で高体連に参加した記念樹である。例年、どちらも新葉はカツラ特有の赤色だったが、この春はなぜか<左>は黄葉に変わっている。原因は不明。どちらもこの高さになると雪折れの被害はなくなり、どんどん樹高を増していく。
私は、田舎家敷地三百九十坪を、二十年後(八十六歳になる)に広葉樹・針葉樹・山草類の自然混交林にするつもりで、この二本のカツラが大木に育つよう期待している。
シラカバ(垂れ下がっている雄花の上に雌花が二本立ち上がっている)は、樹皮が美しく生長も早いが、樹齢が短いため扱いが難しいので、あまり歓迎しない。適当な空き地に山菜が育っていれば申し分ない。夢は広がるが身体が保つかどうか。
最近の「故 郷」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事