五月二十七日午後十時頃、釧路発札幌行き「スーパーおおぞら14号」が車両事故で石勝線・第1ニニウトンネル内で緊急停車、火災が発生し車両すべてが全焼した。トンネルのほぼ中央で停車した列車の「両側の窓から突然、大きな赤い炎が見え」「やがて煙が車内に入ってきた」(5月29日付『讀賣新聞』第31面)という。「JR北海道の避難誘導や指示が後手後手に回り、火災発生を認知するまでに2時間以上を要するなど不手際が続いた」(同新聞・第35面)にもかかわらず、翌日午後、JR北海道本社での記者会見での一條昌幸・鉄道事業本部長の謝罪は、「もう少し早い判断ができれば、短時間でお客様を避難させられた。反省している」(同新聞、会見写真は同新聞から転写)だった。まるで人ごとではないか、「反省」で済むのか。結果として死者や重傷者は出なかったが、事は「反省」では済まない。
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