阿寒・音別地区を除く釧路市の市道総延長距離は899.7㌔で、そのうち「水はけを良くするため砂利などを約70㌢敷いた上に約10㌢舗装する恒久舗装が504.6㌔、砂利や砂を入れずに舗装も3㌢しかない簡易舗装が340.7㌔、未舗装が54.4㌔」(10月28日付『北海道新聞』夕刊・第8面)だという。
簡易舗装は、市道舗装率が50%に満たず、生活道路の大半が未舗装で、風が吹けば土埃が舞い上がるのを防ぐため、昭和五十二年、就任したばかりの鰐淵市長が応急措置として始めたもので、取り敢えずは所期の目的を達成したが、如何せん、冬期間の土壌凍結が深い釧路では凍上による路面の傷みがひどく、三十年の時を経過して、市は何らかの対策を迫られていた。
市ではこの数年、恒久舗装と簡易舗装の中間的な方式(47㌢の砂利の上に3㌢の舗装)を試み、耐久性を確認して生活道路にこの「準恒久舗装」の採用を決めた。
たまたま武佐二丁目で二箇所、今年度の一般会計補正予算で準恒久舗装が実施される現場を見る機会があったので、工事監督者の許可を得て、写真を撮らせてもらった。縁石を設置し歩道を設ける幅員がない狭い道路なので、工事は簡単である。測量で舗装位置が決まるとユンボで掘り進み、ダンプに積んで廃土し、別のダンプが砂利を入れる。ローダーやランマー等で圧を加え、グレーダーで平面をならした後、厚さ3㌢の板で両端を固定し、フィニッシャーでアスファルト舗装を行う。
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