タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

今どき分別を全く行わない空き家解体作業って、有りか?

 大型輸送車から重機が降ろされ、突然、大きな鉄の爪が壁の一角を破り、グワッ、ガシャッ、バリバリと空き家の解体が始まった。

 屋根トタン板・野地板・アスファルトルーフィングも、アルミ系外壁材・防湿シート・ウレタン断熱材も、小屋梁・軒桁・柱などの木材も、合板床材・和室の畳も、天井・内壁の石膏ボードも、窓・出入り口など開口部のアルミ製外枠も、台所・浴室の磁器製タイルも、金属やコンクリートの上水道・下水道管も、鉄筋入りコンクリート布基礎も、各種配線類も、すべて一緒くたに鉄の爪で破砕し、押しつぶして産業廃棄物運搬車の荷台にドサッドサッと積み込み、数台でピストン輸送。鉄の爪重機がショベルに代わり、地面をならし、二日目の夕刻までに宅地はあっという間に更地に変じた。

 通常は、少なくとも金属・木材・不燃物ぐらいは分別すると思うのだが。この廃棄物はどこに運ばれ、どのように処分されたのか、近来まれに見る、訝しい出来事だった。以上、一部始終を眺めた暇人の感想。
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