つい数日前、<群青インターナショナル>という見知らぬ会社から、クロネコメール便が郵便受けに入っていた。
はて、何の会社か、と訝しく思いながら開封すると、右の写真の英語教育情報誌が入っていた。私は英語教育とは全く関係のない者で、『群青』なる情報誌とは縁もゆかりもない。
ときどき、□□□不動産とか、△△△信託とかの営業マンが、都内のマンション経営だ、先物取引だ、どこそこの海外国債投資だ、上場予定の会社株券がと、電話で唐突にまくし立てることがあり、どこから私の住所氏名電話番号が知れるのか不思議に思う。
プラチナの先物取引がそんなに儲かるのなら、他人に勧めるより自分で投資すればよいし、私に「群青教科書企画大賞」に応募せよ、というのも無理な話である。
ともかく、ページを開くと、まだ十一月なのに、09年1月創刊号掲載予定の社長の自己宣伝ではないか。近藤蒼一郎という人物は知らない。この世界的経済危機の中で、新会社を設立し、「企画大賞」1篇・百万円、「準企画大賞」3篇・3×三十万円を出し、都内に社屋を建設するというのだから、経営の才覚も自信も資金もあるのだろう。
思い当たる人物がいないでもないが、名前が異なる。だれかの出版記念会で一度だけ顔を合わせた、あの鼻っ柱の強い男か。いや、彼なら会社を三つも倒産させ、もはや立ち上がる元気はあるまい。どこの誰かは知らないが、ま、九州男児の心意気で、ぐぁんばって(これは九州の西端ではなく、四国・徳島の言い方だったか)くれたまえ。
しかし、志だけで事は成就するのではない。人生の引き際を誤った者の哀れを悟らない人物ではなかろうに、持って生まれた性分は如何ともしがたいと見える。
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