パソコンの指南を受けた米国人青年が平成9年3月に職場を去ったあと、私は研究室で使用する専用機種を、スペックに余裕のない<クアドラ650>から、10月に発売されたばかりの<パワーマック5500>に切り替えた。 <パフォーマ>シリーズを踏襲した一体型のデザインは、均整がとれ、使い勝手も悪くなかった。スペックは大幅に強化され、内蔵ハードディスクドライブの容量は3ギガバイト、新型マイクロプロセッサのクロック数は225メガヘルツ、RAMは標準32MBだが、最大の128MBに増設、インタフェースも拡張性が格段に改良された。しかし、期待を背負って登場した新<OS8>は少し不安定なところがあり、翌年2月にアップデートされている。私はこのパワーマックを平成15年まで使用し、多種多様な職場の文書や報告書はもちろんのこと、同僚二人の定年退職記念誌をカラー写真入りで編集し、印刷・製本まで行った。
退職時に、この愛するマックは廃棄処分となったところを救い出され、今でもわが家の書庫で稼働している。もはや重労働には耐えられないが、スカジー接続の5台の外付け機器も健在である。クラリスワークスを自在に操った経験は忘れがたい。
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