タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 大相撲の立ち合い(1) ≫

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 秋場所三日目結びの一番、白鵬?琴奨菊戦(写真は、9月19日付『北海道新聞』夕刊・第3面から転写)は、琴奨菊が右手をつかずに立ち、立ち合い不成立。四日目の朝青龍?稀勢の里戦は、朝青龍が右手をつかなくても立ち合い成立。武蔵川理事長の「しっかり手をつかなければやり直し」宣言は、現場では統一性を欠いている。
 9日目の朝青龍?安馬戦は、珍しく両手をついて立った朝青龍には気の毒だが、安馬が、右手を全くつかないで右に変化し上手を取ったにもかかわらず、立ち合いは成立。私は、放駒審判長は理事長の意向を厳密に理解していると思っていたが、他の審判員と同様に日和見だと分かった。やはり無責任理事に変わりはない。
 9月23日付『讀賣新聞』第20面〈スポーツ〉の<やぐら太鼓>欄は、敗れた朝青龍が、「支度部屋でも『向こうは手をついていたか?』『待っただと思った』。言い訳がましい言葉をつぶやいた」と記しているが、記者は「立ち合いの正常化」をどう考えているのか。記事の内容は、その時々のご都合主義ではないか。
 理事長は、手つき不十分でも呼吸が合えば立ち合い成立とする貴乃花・審判部副部長を注意したようだが、日本相撲協会内の無責任体制は、今も健在なのだろう。審判長の判断の不統一に、反・武蔵川の姿勢が透けて見える。

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