NHK(放送センターの写真は、HP<msn 産経ニュース>から転載)は十二月一日、総合テレビのドキュメンタリー番組<プロジェクトX~挑戦者たち~>(平成十二年三月二十八日~平成十七年十二月二十八日)の制作統括エグゼクティブプロデューサーだった男性職員が、渋谷区のセンター街にある衣料品店で衣類を万引きし、窃盗容疑で警視庁渋谷署に事情聴取されていたことを公表(12月2日付『北海道新聞』第25面〈第3社会〉参照)した。
新聞報道では事情が定かでないが、わずかTシャツ・マフラーなど四点(七千三百円相当)だそうだ。しかし、万引きは万引きである。本人が事実を認めているので、容疑が固まり次第、渋谷署によって書類送検される。
株のインサイダー取引で職員のモラルが問われている中で、八幡恒二理事にとって苦渋の謝罪記者会見だったろう。
スーパーや量販店では、増加する万引きの防止に手を焼いているのが実情らしいが、専門の私服警備員によると、「少年は巧妙、高齢者は大胆」(平成19年9月18日付『北海道新聞』第28面〈第2社会〉)という傾向があるという。
万引きに手を染める動機は多様だと思うが、日本の社会全体で規範意識の希薄化が蔓延しているのではないかと私は思う。件のNHKプロデューサーの場合は、自分が制作統括プロデューサーを担当した人気ドキュメンタリー番組が、マンネリ化・やらせ・事実捏造などによる視聴率低下で放送打ち切りになり、NHKの番組制作の信用性の低下にも繋がりかねない事態を招いたが、それが万引き行為と関係があるとは思えない。
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