<記事の概要> 地方議会議員の不祥事が全国的に多発している中で、道議会■■党会派筆頭副会長を務める●●▲▲道議が、7月13日に公務中の航空機内で飲酒が原因のトラブルを起こしたことが発覚。同議員は責任を取って、22日に■■党会派会長の◆◆道議同席の記者会見で議員辞職を表明した。
ある■■党道連幹部は、「統一地方選挙が近付いており、タイミングが悪い。本当に頭が痛い」と語った。地元では、■■党釧路市支部幹部も「影響は計り知れない。有権者に理解を得なければ」と統一地方選への影響を懸念している。
<11月13日付『釧路新聞』第1面の記事の見出し参照>
<記事の概要> 道議会の海外調査団の一員として搭乗した旅客機内で酒を飲んでトラブルを起こし、7月22日に道議を引責辞任した●●▲▲氏が、12日に釧路市内で開かれた後援会の政経懇話会で、出席者の強い要請を受ける形で来春の道議選釧路市区への立候補を表明した。
<タックの所見> 地方議会議員の選民としてのレベルの低さは、今に始まったことではない。私が生まれ育った集落を代表する村議会議員(今は町議会議員)は、集落で商店あるいは製材会社を経営するボスか、弁口だけの社会党労組役員の指定席で、町長選挙を巡って対立する議員同士が殴り合いをすることもあった。
ボス議員は己が儲かる利益誘導がもっぱらの仕事で、労組役員議員は党勢拡大のみに専念していた。どちらも議員本来の任務である行政チェックや政策立案には無関心だったと思う。釧路市の件の道議のように真っ昼間から酒を飲んで公務で不始末をしでかした話は聞かなかったが、居眠りと欠席で有名な議員の噂は耳に届いたし、会食の残り物漁りで有名な議員もいた。
しかし、不祥事の責任は議員本人が負うのが当然だが、議員として相応しくない人物を選んだ有権者の意識の低さも問題にしなければならない。来春の地方統一選挙では、公務中に酒で不祥事を起こすような恥ずかしい議員を選出しないよう、「利益誘導」しか念頭にない議員を選出しないよう、有権者の自己改革も必要だろう。