タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪大相撲の八百長は今に始まったことではない≫

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 一月中頃、どこかのブログで「年末年始に相撲協会でとんでもないことが…」という文言を見つけ、気になっていたが、これだったか。大相撲の土俵上で真剣勝負なんぞを望む方が無理で、八百長あるいは人情相撲は、やっても証拠が残らないから、これまで天下太平を謳歌してきただけである。火のないところに煙は立たない。
 文科省を通じて警視庁作成の八百長メール資料を提供された日本大相撲協会は、二日午後、外部の法曹関係者を含む特別調査委員会(写真は、2月3日付『讀賣新聞』第19面から転写)を開いたが、事件の真相解明には時間がかかる。春場所開催は無理ではないか。
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 八百長に全く関係のない力士といえば、新しいところでは元大関・栃東(現・玉ノ井親方)、少しさかのぼって元横綱・大乃国(現・芝田山親方)あたりか。大乃国に五十四連勝を阻まれた元横綱・千代の富士(現・九重親方)は勝ち星にとかく噂がつきまとい、今回の八百長騒動で不安を募らせていることだろう。大乃国はガチンコ相撲の典型で、横綱で十五日皆勤七勝八敗と負け越しの不名誉な記録を残しているが、大乃国にとって千代の富士の連勝阻止は、同じ横綱としての意地だったに違いない。
 写真下段<左>は、昭和63年名古屋場所千秋楽。<中>は、同年秋場所千秋楽。<右>は、同年九州場所千秋楽。いずれも『相撲別冊夏季号’91』第58代横綱・千代の富士引退記念(ベースボールマガジン社)から転写。

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