高齢運転者の事故増加に関する新聞記事で、「高齢ドライバーの事故が相次いでいる。昨年、65歳以上が起こした事故は約10万6000件で過去最多」(8月3日付『讀賣新聞』第33面。写真中段のグラフを同新聞から転写)という文が目についた。これまで「高齢ドライバー」をなんとなく七十五歳くらいか、と思っていたので意外な気持ちだった。
しかし、他の新聞にも「道警によると、2010年までの10年間で道内の事故死者数は58%減ったが、65歳以上の高齢ドライバーが起こした死亡事故の割合は、10年が17%と01年に比べ4ポイント増えた」(1月9日付『北海道新聞』第27面)とあるから、やはり統計上は六十五歳以上が高齢運転者のようである。 免許更新では、七十歳以上の運転者全員に高齢者講習(写真下段は、同新聞から転写)の受講を義務付けているが、実際は、六十五歳を過ぎると加齢による運動機能や判断力の低下が生じているのだろう。私は現在六十八歳で、車の運転は好きな方だが、やはり注意力が散漫になることがある。いっしょの時は女房にステアリングホイールを任せることが多くなった。
いま話題になっているオートマチック車の左足ブレーキについては、二人とも右足ブレーキ派であるが、実際に左足ブレーキを試してみると、十分な踏み込みもできるし、微妙な踏み込み力の加減もできる。要は慣れの問題で、安全な場所で実戦経験を重ねれば、公道上でもOKだろう。自動車評論家の徳大寺有恒氏も、『徳大寺有恒のクルマ運転術』(草思社)で、いくつかのメリットを掲げ、オートマチック車限定免許取得者は「左足ブレーキも訓練しておいたほうがいい」と左右両刀遣いを勧めている。私も同感である。
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