9月21日付『北海道新聞』第14面の記事の見出し。
上掲見出しの記事で、久保ちづる・天使大学(札幌市東区)教授(臨床栄養学)は、高齢者が「若い時と同じ量を飲んでいては危険」と飲兵衛に忠告している。少し長いが理由を引用する。「アルコールは水分に溶けやすく、脂肪に溶けにくい性質がある。一方加齢によって自然と体内の水分は減り、脂肪は増えるため、血中アルコール濃度が高くなる。加えてアルコールの毒素を処理する肝臓の機能も低下する」から危険だと。なるほど、高齢者はアルコール依存症に陥りやすい体質になっていると分かる。
成人が依存症に陥らないためのアルコール量は「1日平均で20㌘」とされている。画像<上段・左>(同記事)によれば、ビール中瓶1本、日本種1合弱が限度となる。成人でこの量だから、高齢者はもっと少ないはずだ。これではちと厳しい、ほとんどの人が飲んだ気がしないだろう。
私の父方はほとんどが甘党、母方は辛党が多い。私は父方の血筋を受け継いで甘党で、いわゆる「飲兵衛」ではないが、それでも71歳の現在、通常はワイン720㍉㍑瓶を3日で空ける。1日240㍉㍑、純アルコール量で限度を4㌘越える。たまに気が向けば日本酒180㍉㍑、純アルコール量で限度を2㌘越える。ウイスキー・ブランデー・焼酎は全く飲まない。
私の1日の酒量はアルコール依存症にならない限度をわずかに超えているが、どうしても飲まないではいられないということはない。若い頃はもっぱら日本酒だったが、老境に入って日本酒がきつく感じ、ワインに代えた。毎日の生活は、晴天であればほとんど戸外で過ごすので、「限度4㌘越」は許されるのではないか、と甘い素人判断。