タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

中国の野望=南シナ海は我が領土

<11月 23 日付『讀賣新聞』第2面の記事の見出し参照>

<中国が人工島を造成している南沙諸島の暗礁>

※ 地図および埋め立て暗礁名一覧は筆者作成。

 今月 22 日、 マレーシアの首都クアラルンプールで開催された東アジア首脳会議において、ロシア・ラオス・カンボジアを除く多くの国が、暗礁での人工島造成に対して強い懸念を示してきた米国と日本に同調したが、中国の李克強首相は「自らの島や岩礁」と述べ、埋め立てを「合法」と主張して譲らなかった。
 一方で「平和利用」を謳いながら、他方で「軍事施設は造る」では自家撞着である。それを百も承知で「南シナ海は我が領土」と恫喝する中国の横暴を容認してはならない。「人工島での施設建設は航行の自由を守るのに役立ち、海上災害に対応するものだ」という「航行の自由」と「海上災害対応」は中国の為にする台詞である。
 満潮時に海に沈む「低潮高地 (暗礁 )」は「国際法による領海の基点にならない」とするフィリピンの提訴を、オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所が審理の対象と認めた。裁定に期待したい。

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