四月下旬から五月下旬までの、早咲きのエゾムラサキツツジとトキワツツジの花が散り、少し間を置いて、六月初旬の我が家の庭ではクロフネツツジ(6月6日撮影、四分咲き)とヨドガワツツジ(6月8日撮影、八分咲き)が主役となるが、この時季は梅雨がないと言われる北海道でも雨天(いわゆる蝦夷梅雨)が多く、八重咲きのヨドガワツツジは花の観賞に影響が出、雨に濡れる風情、というわけにはいかない。 八重咲きのヨドガワツツジは雨に弱い上に、開花期に雨が多いという欠点がある。しかし、一重咲きのクロフネツツジにも、僅かな雨滴の重さに耐えかねてハラリと散りやすい欠点がある。ま、どんな花でも満開が過ぎれば散るのが自然の摂理だが、ヨドガワツツジの花はいつまでも枝先にこびり付いて、散り際の美しさがない。満開時は華麗だが、淡泊なクロフネツツジを私が好む所以である。散り際が美しくないのは、リュウキュウツツジやレンゲツツジにもいえる。新葉にこびり付いた花弁をピンセットで取る作業も興が冷める。
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