タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 米大統領選挙でオバマ氏当選 ≫

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 金融危機にあえぐ全世界が注目した米大統領選挙は、日本時間五日朝、全米各地で開票され、民主党のバラク・オバマ上院議員が共和党のジョン・マケイン上院議員に圧勝した(勝利宣言前に、支持者の声援に応える写真は、11月6日付『讀賣新聞』第1面から転写)。選挙で選ばれた大統領で、ジョン・F・ケネディ(四十三歳)、ビル・クリントン(四十六歳)に次いで三番目の四十七歳、若い黒人大統領の誕生(就任は、来年一月二十日)は、米国に画期的な変革をもたらすかどうか、先行きは予測し難い。
 この選挙戦を通して、私はいつも、オバマをケネディと対比していた。オバマは黒人というハンディを、ケネディはカトリック教徒というハンディを負っていた。オバマは、イラク戦争や金融危機による閉塞感に沈む国民に変革を訴え、ケネディは、東西冷戦下でソ連に対応するニュー・フロンティア精神を国民に呼びかけた。
 両者ともに、テレビ・ディベートが選挙に大きな影響を与えた。
P1000626昭和三十五年の大統領選挙で始めてテレビ・ディベートが取り入れられ、議論の内容では圧倒的にニクソンが勝(まさ)ったが、入念にテレビ用対策を整えたケネディは、テレビ画面で国民に好印象を与え、支持率を高め接戦を制したと言われる。
 オバマは、議論の内容でも画面のイメージでもマケインを凌駕し、マケイン対オバマの対決には歴史に残る大差(開票状況の写真は、前掲新聞から転写)がついた。圧倒的支持を得たオバマが、米国の威信を回復できるかどうか、世界の目が注視している。

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