タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ エゾシャクナゲの花 ≫

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 わが家の庭には、大物エゾシャクナゲが四本(樹高八尺五寸・八尺・八尺・七尺)植わっている。上の写真は、地際一尺で三本に幹が分かれ、根元の幹の太さ四寸、樹高八尺を、二階の窓から撮影した。両親は、旧宅に住んでいたときから、エゾシャクナゲは花を咲かせると樹勢が衰える、と信じ、早くは晩秋に、遅くとも開花前に花芽を切り落としていた。自然界では、花が咲いて種子が実るのが当たり前で、そのために樹勢が衰えて枯れることなどない。ま、そんなことで老人に逆らうこともないので、私が花芽を切り落としてきたが、昨年は多忙で、この樹だけ、手に余した。おかげで、今年は見事に開花と相成った。老父母の機嫌を損ねないよう、秋までに、種子を切り落とそう。
P1010247 最大の樹高八尺五寸は、昨年の車庫建設工事のため、園芸業者に根切り・根巻き・堀り上げ・運搬・保管を依頼した。植え戻しの時期が11月初旬にずれ込んだが、シャクナゲは根元からすぐ髭根が出ているので、影響はなかろうと踏んだところ、やはり樹勢に影響があったようで、花数がきわめて少なく、新葉もあまり大きくならなかった。考えようによっては、寸が詰まって、樹高を抑えるには好都合だったかもしれない。
 シャクナゲは、剪定が難しく、放っておくと、年に五寸も伸びるので、頭を抑えるのに苦労する。新葉が広がってから切ると、枝が枯れる心配がある。新芽が動き始める頃に、芽切り鋏で切り落とし、脇芽を出すのが効果的だが、数が数だけに、大変な労力と根気が求められる。他の二本は、新芽切りを早々に終えて、現在、脇芽から葉が出ている。ともかく、千坪、二千坪の庭ならいざ知らず、わずか七十坪の庭では、庭木は、とにかく頭を抑えることを優先し、整姿(枝)を考えなければならない。

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