≪救いようのない北海道観光事業(株)≫

　さっぽろテレビ塔を運営する札幌市の第三セクター・北海道観光事業(株)の不祥事（着服事件）をブログで取り上げるのは、六月・八月・十月に次いで四度目である。いくらなんでも、この会社（テレビ塔の写真はいずれも、同社の公式ＨＰから転載）、株式会社の体を成しているのか疑わざるを得ない。総額一億六千万円の着服！
　今回新たに発覚した着服二件（金額は三千万円を超す）は、「全社の金銭管理を統括する現在の管理本部経営計画課（当時は総務部経理課）の経理担当によるもので、不正行為が全社的に広がっていた」（12月17日付『北海道新聞』第31面）杜撰な金銭管理に直面して、六月に就任した民間銀行出身の高山裕史社長（16日の記者会見の写真は、同新聞から転写）は言葉が出なかっただろう。歴代の社長八人のうち、五人の札幌市役所出身社長は何をやっていたのか。何もしないで高給を盗る天下りの典型だ。