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私はそんなつもりもないのに活字を追うのが好きです。
(難しい本は読みませんが)
以前、地下鉄通勤していた時に1年で50冊ほどの本を読みました。しかし、悲しいことに内容を覚えているのはよっぽど印象に残った本だけです。
今でも出張に行く時は必ず2冊くらい読みます。読み始めると止まらなくなるものです。
昨日、久しぶりに立派な本を1冊買いました。
「犬と私の10の約束」
主人公の女の子は勤務医をしている忙しい父と明るい母と3人で暮らしていました。女の子のほしがっていた犬が家に来た日に母親が倒れてしまい、母親が病院で犬を飼うことに10の約束の話をします。それから間もなく母親は亡くなってしまうのです。
そして父子家庭になり戸惑う父親と犬をかわいがりながらもなんとか暮らしていくのですが、年頃になり、恋をしたり、将来の夢に向かって勉強を始めたり、いつか犬よりも大事な事が増えていきます。
そして犬が年老いた時に母親が話した10の約束を思い出し、犬は女の子に看取られて亡くなります。犬小屋を片付けると母親が女の子にあてた手紙が出てきました。女の子は最後に結婚するのですが、父親が娘を思う気持ちがうまく伝わらない事などいろいろ考えさせられるものがありました。
てってやレディちゃんは私の事を信頼しているんだろうなーという思い。
娘はやがて結婚して家を出て行きますが、てってとレディちゃんは死ぬまで私の傍にいるんだということ。
小説と自分の生活がごっちゃになって亡くなった母親の気持ちになっていまい、泣きながら読んでいました。