先日、本場の中国にない日本独自の中華料理の話をしましたが、その中の中華丼は筆者が小さい頃にあった記憶はありません。
Wikipediaによると結構古い時代に日本で発案された食べ物のようですが、いつ頃から日本でポピュラーになったかは不明ですが、筆者が大学生の頃には市民権を得ていたような記憶があります。
よくよく考えたら町中華でも人気のメニューの八宝菜(こちらは正真正銘の中華料、但し上海などの華東地域)をご飯にかけたものを中華丼と称するようになったものと考えられます。
[八宝菜]
以前も紹介した上海料理のワーワーツァイ(ベビー白菜)と金華ハムのトロミ餡掛けなども同様ですが、中国の華東地域には似たような料理もあり、我が家では専ら筆者が大好きで結構な頻度で作っています。(内モンゴル出身の家内も大好きですが、地元では余り馴染みがないようです)
歴史的な経緯もあり従来から日本で親しまれている所謂中華料理は、主に台湾料理系のものが多く、醤油ベースの味付けで、本来は麻辣(マーラー)、つまり本来は痺れて辛い筈の四川料理の代表格の麻婆豆腐なども日本風に甘辛い味付けに変わっています。
但し、これは日本のみだけではなく中国の中でも華東や華南地方でも同様です。
この二十年くらいは中国で激辛料理がブームになったため、今では中国の何処に行っても激辛料理が味わえるため誤解しがちですが、実は伝統的な上海料理、江南料理、福建料理や広東料理には辛い料理は存在しません。
実際、筆者が五年ほど住んでいた香港でも麻婆豆腐は日本同様に甘い味付けでしたし、香港人や広東人たちは辛い料理が苦手だと当時は言っていました。
中国は国土が広く言葉や文化などの違いが大きく、料理も様々で一般の方が思っている以上に幅広い料理が存在するのですが、筆者の個人的な好みで言えば広東料理、上海料理、江南料理と東北(満洲)料理が大好きです。
最近は日本で中国系の人口が増えていることもあり本格的な中華料理が食べられるようになっていますので、是非皆さんも今までと一味違う新しい中華料理にチャレンジされては如何でしょうか。
きっとイメージと全く違う中華料理を経験出来ることと思います。
関連動画;自作トレーラーの関連動画はYouTubeにアップしてあります。宜しければご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=z-eC-Jokxhw&t=25s