9月7日、今年のシーズンも既に中盤にさしかかっていますが、5月末以来の初めての登山となりました。場所は山形、朝日連峰の大朝日岳。
6月は風邪をこじらせて咳が止まらずに病院通い。7月は仕事で休日出勤が重なり、毎年恒例にしていた海の日の登山はあえなく中止。そして7月末にはジムでジョギングのトレーニング中に右足の肉離れの再発で一ヶ月をパーにしてしまい、結局、この時期となりました。明日は一泊二日で第99座目の飯豊本山を目指す予定です。
今週初めの天気予報では週末は曇り時々雨でずっと天気が良くなかったのですが、実際は見ての通り朝方は雲一つ無い天気となりました。
この時期はトンボとバッタに山は占領されていました。
***********************************************************************************************
いつもの通り、練習不足、ウエイトも5kgオーバー、会社が終わってからの移動で睡眠も2時間とほとんどとれてません。
午前2時にようやく今回のスタート場所である山の中の古寺鉱泉の駐車場に到着、2時間程仮眠を取って4時30分に起床、準備もまだだったので5時30分にスタート。お主の車の他あと2台ほどの車が到着していました。
古寺鉱泉の駐車場は約20台ほどのスペースとトイレが2つあります。他に朝日岳への登山のアプローチとしては朝日鉱泉からのアプローチが有名です。
一番奥が登山口となってます。 実は以前一度だけこの駐車場に来た事があります。それは一昨年の夏に東北登山と称して1週間の最後の締めくくりやって来たのですが、朝からのしとしとと雨だったので、この日の登山は中止してこの駐車場で朝ご飯だったコンビニのざるそばを食べて帰路に着いた記憶があります。その時は到着して何て山の中の真っ暗で寂しいところなんだろうと思いました。
ここから2-3分のところに川沿いに古寺鉱泉、朝陽館があります。
10cmもあろうかといほどの丸々太った赤いキノコが映えてます。 多分、毒なんでしょう。
赤い屋根の朝陽館が見えて来ました。
朝陽館です。こじんまりしてますね。朝早いので川のせせらぎの音しか聞こえずとても静かです。
橋を渡って、川沿いを左手回ります。
川沿いを少し歩いてからすぐに取り付きます。
最初は柔らかな土の上を歩きます。
杉や松の林ではなく、落葉樹林でおおわれています。
だんだんと急登に変っていきます。
尾根にはすぐに出るのですが、そこから更に急登が続きます。
何と快晴となってしまいました。今週の始めはカッパを着てガス中の縦走を想像していました。
だんだんと日差しが差し込むようになってきました。
木の蓋の様なきのこです。
ひたすら登って行きます。今日はご覧の通り暑いのでスポーツドリンクを早めに飲むようにします。一度飲んでしまうと後を引くんですよね。
一服清水に到着、コースタイムでは約2時間くらい、実際には1時間ちょっとしかかかりません。右手の窪みのところから湧き出しています。
帰りに水がなくなったので飲んでみましたが冷たくて美味しい。
一服清水より約20分でハナヌキ峰分岐へ到着と道標に書いてありましたが、今のお主にはとても20分では無理な様です。
こんどは古寺山までの登りが続きます。
時々小砂利の道があります。
空が青くなってきました。
早いものでもうすぐ紅葉シーズンが到来しますね。
三沢清水に到着です。こちらは涸れている様です。
ききょうの一種ですね。
熊笹地帯通過です。
景色は素晴しいのですが、何せ暑い!
古寺山山頂へ到着しました。標高1,500mです。ここからの景色がサイコー! 右が大朝日岳、左が小朝日岳です。ちょうどトンボがいますね。
とうとう大朝日岳が姿を現しました。この感じ、このアップダウンを繰り返すルートはどことなく越後駒ヶ岳、平ヶ岳に似ています。
大朝日岳、西朝日岳、竜門山、寒江山方面です。
まずは小朝日岳を目指します。
下の方はまだ雲がありますが、じきに晴れるでしょう。
小朝日と言う標柱です。 何もない広場という感じです。
標柱の上の山頂と巻き道の分岐です。
もちろん、巻き道です。帰りに体力があれば小朝日岳に登って帰ろうと思います。
反対側の山頂と巻き道の分岐です。
裏に回って見ると絶壁でした。
裏から見た小朝日岳です。山容が全然違いますね。
ここからは大朝日小屋までは緩やかな登りが続きますが、途中、石段の見える急登が一箇所あります。
大朝日の肩に大朝日小屋が建っています。
トリカブトです。
ケルンがありました。 この辺りからは高木が姿を消してハイマツが姿を現します。
紫色のききょう系リンドウ系?のお花畑が広がっていて見事ですね。
銀玉水です。このすぐ下に水がわき出ていますが、ホースでひいてます。帰りに飲みましたが冷たくておいしい。
このあと、石の階段が待っています。 この辺りに来ると流石に足が悲鳴を上げています。右足の筋肉が少し痛くなってきました。
隣の西朝日岳になります。途中、残雪がまだ残ってますね。
大朝日岳が大きく聳える様になりました。
大朝日小屋からの最後の登りです。約15-20分ほどかかります。
大朝日小屋に到着しました。宿泊者は既に誰もおらず、管理人さんが松を燃やしていました。何か防虫の為にやっているのでしょう。
この大朝日岳小屋の回りはお花畑が広がっていてこの時期でも色とりどりの花が咲いていました。
あと一登りです。
山頂に到着!
大朝日岳、標高1,870m、日本百名山第98座目頂きました。
明日登る飯豊連峰です。山頂がガスがかかってます。
大朝日岳山頂は360度のパノラマが広がってます。
登って来た小朝日岳、古寺山の稜線です。
西朝日岳から続く袖朝日岳の尾根です。
先の飯豊連峰、鳥海山、月山や日本海に佐渡島などを見渡す事が出来ます。
大朝日岳小屋の中を覗かせてもらいました。あまり広くはなく、いくつかに部屋を区切っている様です。ここは管理人さん用!?でしょうか。
ここにも大きなキノコがあります。みんな大きいキノコばかりです。
登りは気づかなかったのですが、巨木がありました。
下りで右足をかばうせいか、左足の膝がおかしくなっているようです。
鉱泉に近づくと発電機の音と川のせせらぎの音、それに赤い屋根が見えて来ます。
朝陽館の風呂の煙突から煙が出ていて、風流と言うか鉱泉らしいですね。
戻ってきました。車の台数が少し増えてました。
このあと県道27号線の大井沢温泉の湯ったり館(¥300)で一風呂浴びて寒河江に向かいました。
あと二座となりました。東北山形・飯豊山と鹿児島屋久島・宮之浦岳です。
登頂日:2012年9月7日 形態:日帰り メンバー: 単独 天候: 晴れ 標高:1,870m
標高差1,200m 距離: 約18km コースタイム: 9時間35分(コミコミタイム)
コース: 古寺鉱泉→ハナヌキ峰分岐→古寺山→古寺山分岐→大朝日小屋→大朝日岳(下山も同一ピストン)
9/10→10/20