ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

業務にも使用可能なガソリンヘリ用マフラーに付いて・・・パート5

2012-05-01 06:25:13 | マテリアル
前回は・・・私が考える、基本的なマフラー要件に付いて述べた。

その中で・・・十分な、消音効果を満たしているマフラーが市販されていない事も述べた。

そこで弊社では・・・更なる消音効果を求めて、ハットリ製のマフラーに取り付ける事を前提に、
サブマフラーを試作してテストを開始した。





上の写真は・・・あるユーザーの機体に取り付けたモノで、今から遡る事、約3年前の写真である。

このサブマフラーの構造に付いては、余り詳細を述べる事は出来ないが・・・唯の膨張室では無い。


また、このサブマフラーを取り付ける事で、アイドリングなどの排気音は、驚く程頼りない音になった。

勿論・・・上空でも、それは同様で、高音域が見事に消されて・・・強風時などでは風下へ、ヘリを
離し過ぎるとエンジン音が聞こえなくなってしまう程・・・それは改善された。


以前より遥かに・・・排気音が小さく低くなったのだが・・・いざ、実際にそうなると・・・今度は、
パワーダウンが少し心配になってしまった。

しかし・・・それは、取りこし苦労であった。


まあ・・・多少の出力低下は否めないが・・・作業を行う上で、問題になる程ではないし、
他人に、何も言わずに飛行させてみても・・・違いは判らない様なので問題は無いのだろう。




何故・・・それ程までに、排気音に拘るのかと言えば・・・環境への配慮である。


撮影現場に因っては・・・エンジンの排気音が問題になる事が・・・多々ある。


一度、その様な事態になってしまうと・・・撮影が出来なくなってしまうのである。


勿論・・・事前に周囲に告知をして頂ければ良いのだが・・・全ての現場でそれを実施しているか?
と言えば・・・なかなか難しい現実がある。

そんな訳で・・・自衛手段の一環で・・・サブマフラーを開発したと言う訳だ。


やはりプロで有る以上・・・撮影作業を行う上で、周囲に迷惑を掛けてはならないと、私は考えている。



では・・・また。