意を決して離陸させた機体は・・・・???
全く異常の素振りも見せずに、拍子抜けする程快調その物だったが、
先のフライトでもそこは同様なので気が抜けないのある。
因って・・・暫く、そのまま様子を見る事にした。
1分・・・2分と、何事も無いように時が過ぎたが、それは突然やってきた。
前回同様・・・いきなりフルダウンが入ったのである。
それは、離陸後3分程経過した時の事だった。
しかし・・・制御系には異常がない様で、すぐさまカウンターの舵が入る。
この繰り返しで、恰もメトロノームの様な状態になっていると思われた。
この前後の切返し時には・・・何だか?カチンカチンと聞いたことのない様な
音までする始末。
エルロン方向にも注視するが・・・全くその様な兆候は見られなかったので、
特定のモーターの回転制御に係るトラブルだと言う事が、この時点で判明した。
当然・・・この間も、メトロノームを繰り返しているが、機体が勝手にやっているか?
オペレーターが操作しているか?の違いだけで、エルロン方向は安定しているし、
舵も普通に操舵出来るので、取り敢えずそのまま様子を見た。
すると・・・特定のプロペラ(モーター)の回転が、何だか急に不安定になった様に
見えた。
メトロノームの角度変動も穏やかになったが・・・次の瞬間、一つのESCから夥しい
白煙が上がった。
それと同時に・・・プロペラの回転も完全に停止。
すると・・・メトロノームも完全に姿を消して機体は水平になった。
如何も・・・特定のESCが一つ悪さをしていた様だと思った矢先に、今度は
機体がヨー方向にグルグル回り出した。
(当該機は、オーソドックスなHexa・・・それ以外のタイプのHexaやOctoでは、
プロペラが一つ停止しても機首は偏心しないので、念の為申し添える。)
勿論・・・プロペラが一つ停止した場合に、ヨー軸の回転が維持できなくなる事は、
反動トルクの打消しが出来なくなるので当たり前だし、想定内でもあった。
依然として・・・ESCは多量の白煙をまき散らしていたが、そこに回転が加わった事で
恰も、竜が蜷局を巻いて昇天するかの様相を呈していて、なかなか見る事の出来ない
光景でもあったが、何時までも呑気な事も言っていられない状況が相変わらず
続いていたので、原因も既にハッキリした事から、機体を回収する事にした。
しかし・・・この様な状況にも関わらず、案外機体は安定していて、十分コントロール
出来る範疇にある。
ピルエット時の操舵要領で、タイミング良く操舵出来る操縦技術が有れば、
問題なく回収出来ると判断した訳だが・・・全く思惑通りに事は運んで、
無事着陸地点に着陸させる事に成功した・・・勿論、機体は最後まで
ピルエットしたままだったが・・・破損など当然無い。
このブログをご覧頂いている方々の中には、もしかしたら、ある結果を期待していたのかも?
知れないが・・・当方、モーターが一つ停止した位の事で、如何にかなってしまう様な軟な
操縦技量は持ち合わせていないし、そもそも・・・モーターが一つ停止した位で、直ぐに姿勢が
維持できなくなる様な機体は、余裕ペイロードが少ない事を意味していて、機体を組み立てた時点で
既に問題を抱えていると言えよう。
風速5m程度の風の中で作業をする事など日常茶飯事の訳だが、そんなレベルの低いの機体では、
そんな気象条件でさえ、安定飛行する事すら難しいだろうし、フライト時間もモーター効率を
無視しているので、稼ぐことは出来ないだろうと思う。
話を元に戻す。
これが・・・問題のESCであるが、容量は40Aだ。
見事に?・・・真っ黒焦げである。
このESC・・・巷での評判も良く、弊社で所定のテストを経て採用されていたパーツだったが、
この様な無残な結果になってしまった。
勿論・・・他の5個のESCには、当然の事ながら全く問題は無かったので、個体特有の不良
と言う事になる。
これらのトラブルの原因は・・・仮に目視で点検したところで、その瑕疵を発見する事など
到底不可能である。
この様に、ブラックボックス化したパーツの集合体が・・・マルチコプターと言う訳だが、
これらのメーカーの中には、生産・出荷時の最終検査を最初からユーザーに委ねてしまって
割愛している所もあるようだ・・・要は、最終的な品質管理が全く行われていないのだ。
生産全量を出荷し、不具合の申し出があれば迅速に交換対応する事で、人件費を抑えて
いる様だが、もしその様なメーカーのパーツを使って機体を仕上げたとすれば、
安全に飛行出来る機体など到底手に入らないと思うので、安いからと言って安易に
飛びつかない様にしなければならない。
又、日本に輸入されて、日本の業者が販売しているケースも勿論あるが、
それらはディストリビューターが、どの位下駄を履かせているかにも因るので、
たとえ価格が高いからと言って、必ずしも品質が高い製品とは言えない現状がある。
こんな状況の中、しっかりとした選択眼が無いままに、価格優先でサードパーティー
パーツを寄せ集めて機体を製作したとしたら、安全に運用できる確率はかなり低いと
思われるし、それが如何に危険な事かがお判り頂けるだろう。
今迄の一連の投稿については、投稿途中で色々とご批判も頂いた訳だが、
弊社の投稿の中で、タイトルに連番がついているモノについては必ず続きが有ります。
因ってそれらのコメントは、全てここに至るまでのプロローグの途中で頂いたものであったが、
今回で一連の内容については結論を出しましたので、コメントを頂いた方々にも、
多分ご理解を頂けたと思います。
この話題につきましては今回で終了と致しますが、もし今回の投稿が、マルチコプターを
運用されている皆様の参考になれば幸いだと考えますし、もう一度、機体構成やその運用方法に
於いて、考えて見るきっかけになれば嬉しく思います。
次回は・・・・・・誰?
全く異常の素振りも見せずに、拍子抜けする程快調その物だったが、
先のフライトでもそこは同様なので気が抜けないのある。
因って・・・暫く、そのまま様子を見る事にした。
1分・・・2分と、何事も無いように時が過ぎたが、それは突然やってきた。
前回同様・・・いきなりフルダウンが入ったのである。
それは、離陸後3分程経過した時の事だった。
しかし・・・制御系には異常がない様で、すぐさまカウンターの舵が入る。
この繰り返しで、恰もメトロノームの様な状態になっていると思われた。
この前後の切返し時には・・・何だか?カチンカチンと聞いたことのない様な
音までする始末。
エルロン方向にも注視するが・・・全くその様な兆候は見られなかったので、
特定のモーターの回転制御に係るトラブルだと言う事が、この時点で判明した。
当然・・・この間も、メトロノームを繰り返しているが、機体が勝手にやっているか?
オペレーターが操作しているか?の違いだけで、エルロン方向は安定しているし、
舵も普通に操舵出来るので、取り敢えずそのまま様子を見た。
すると・・・特定のプロペラ(モーター)の回転が、何だか急に不安定になった様に
見えた。
メトロノームの角度変動も穏やかになったが・・・次の瞬間、一つのESCから夥しい
白煙が上がった。
それと同時に・・・プロペラの回転も完全に停止。
すると・・・メトロノームも完全に姿を消して機体は水平になった。
如何も・・・特定のESCが一つ悪さをしていた様だと思った矢先に、今度は
機体がヨー方向にグルグル回り出した。
(当該機は、オーソドックスなHexa・・・それ以外のタイプのHexaやOctoでは、
プロペラが一つ停止しても機首は偏心しないので、念の為申し添える。)
勿論・・・プロペラが一つ停止した場合に、ヨー軸の回転が維持できなくなる事は、
反動トルクの打消しが出来なくなるので当たり前だし、想定内でもあった。
依然として・・・ESCは多量の白煙をまき散らしていたが、そこに回転が加わった事で
恰も、竜が蜷局を巻いて昇天するかの様相を呈していて、なかなか見る事の出来ない
光景でもあったが、何時までも呑気な事も言っていられない状況が相変わらず
続いていたので、原因も既にハッキリした事から、機体を回収する事にした。
しかし・・・この様な状況にも関わらず、案外機体は安定していて、十分コントロール
出来る範疇にある。
ピルエット時の操舵要領で、タイミング良く操舵出来る操縦技術が有れば、
問題なく回収出来ると判断した訳だが・・・全く思惑通りに事は運んで、
無事着陸地点に着陸させる事に成功した・・・勿論、機体は最後まで
ピルエットしたままだったが・・・破損など当然無い。
このブログをご覧頂いている方々の中には、もしかしたら、ある結果を期待していたのかも?
知れないが・・・当方、モーターが一つ停止した位の事で、如何にかなってしまう様な軟な
操縦技量は持ち合わせていないし、そもそも・・・モーターが一つ停止した位で、直ぐに姿勢が
維持できなくなる様な機体は、余裕ペイロードが少ない事を意味していて、機体を組み立てた時点で
既に問題を抱えていると言えよう。
風速5m程度の風の中で作業をする事など日常茶飯事の訳だが、そんなレベルの低いの機体では、
そんな気象条件でさえ、安定飛行する事すら難しいだろうし、フライト時間もモーター効率を
無視しているので、稼ぐことは出来ないだろうと思う。
話を元に戻す。
これが・・・問題のESCであるが、容量は40Aだ。
見事に?・・・真っ黒焦げである。
このESC・・・巷での評判も良く、弊社で所定のテストを経て採用されていたパーツだったが、
この様な無残な結果になってしまった。
勿論・・・他の5個のESCには、当然の事ながら全く問題は無かったので、個体特有の不良
と言う事になる。
これらのトラブルの原因は・・・仮に目視で点検したところで、その瑕疵を発見する事など
到底不可能である。
この様に、ブラックボックス化したパーツの集合体が・・・マルチコプターと言う訳だが、
これらのメーカーの中には、生産・出荷時の最終検査を最初からユーザーに委ねてしまって
割愛している所もあるようだ・・・要は、最終的な品質管理が全く行われていないのだ。
生産全量を出荷し、不具合の申し出があれば迅速に交換対応する事で、人件費を抑えて
いる様だが、もしその様なメーカーのパーツを使って機体を仕上げたとすれば、
安全に飛行出来る機体など到底手に入らないと思うので、安いからと言って安易に
飛びつかない様にしなければならない。
又、日本に輸入されて、日本の業者が販売しているケースも勿論あるが、
それらはディストリビューターが、どの位下駄を履かせているかにも因るので、
たとえ価格が高いからと言って、必ずしも品質が高い製品とは言えない現状がある。
こんな状況の中、しっかりとした選択眼が無いままに、価格優先でサードパーティー
パーツを寄せ集めて機体を製作したとしたら、安全に運用できる確率はかなり低いと
思われるし、それが如何に危険な事かがお判り頂けるだろう。
今迄の一連の投稿については、投稿途中で色々とご批判も頂いた訳だが、
弊社の投稿の中で、タイトルに連番がついているモノについては必ず続きが有ります。
因ってそれらのコメントは、全てここに至るまでのプロローグの途中で頂いたものであったが、
今回で一連の内容については結論を出しましたので、コメントを頂いた方々にも、
多分ご理解を頂けたと思います。
この話題につきましては今回で終了と致しますが、もし今回の投稿が、マルチコプターを
運用されている皆様の参考になれば幸いだと考えますし、もう一度、機体構成やその運用方法に
於いて、考えて見るきっかけになれば嬉しく思います。
次回は・・・・・・誰?
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