ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

続続・・・カメラの話し

2011-10-01 03:48:00 | マテリアル
今回は、景観撮影に使用している中盤カメラに付いてお話しようと思う。

遺跡の撮影では、景観撮影を行う場合は、通常中盤カメラを使用する。

デジタル全盛の今日この頃だが、色々な問題があり、埋蔵文化財の世界ではあまり好まれていない。



遺跡の調査には、大別して、緊急発掘と計画発掘がある。大抵の場合前者が多い様である。

その場合は、発掘調査が終わり次第、埋め戻し、その上に何か構造物が建設される事が多い。

そんな訳で、2度と撮影出来ない場合が多いので、同じアングルで、カラーとモノクロも撮影する。

通常、中盤カメラと言うと、6×4.5~6×9迄のフィルムサイズで撮影出来るカメラの事を指す。

この数字は、フィルムの縦横比を指しており、単位はcmである。

一般的になじみの有る一眼レフ用のフィルムは、35mm×24mmである。

それと比較して、中盤カメラでは、一番小さな6×4.5でさえ、面積比で2.7倍もある。

6×6で3.5倍、6×7では実に4.5倍にもなる。

銀映カメラでは、フィルムの大きさイコール解像度の大きさなのだ。

従って、使用するフィルムサイズが大きくなれば、当然カメラも大きくなる。

そして、それは当然重い・・・(´;ω;`)

従って、それらのカメラを使用する時、機体の余裕ペイロードがどの位有るのかが?非常に問題である。

特に弊社の所在地でもある長野県の様な、標高が高い地域で撮影を行う場合は、尚更である。

その平均海抜は、約630mである。シティー派の空撮業者は、この標高では通常撮影しない。

ここから上の領域は、山猿軍団の撮影領域なのであるが、レイノルズ数が減るので、なかなか難しい。

弊社では、その問題を、自社開発した機体を使用して解決している。

大抵の業者は、6×7など使用しないと言うか・・・機体にペイロードが無いから、使用できない。

通常その様なカメラを使用する場合は、富山のガルトさんの所で販売している様な、
62cc程度の機体が必要となる。

しかし、弊社の機体は、それより遥かに小さい。それは、かれこれ15年程前に完成し、
その後、細かな改良が施され、今日でも現役で活躍している。

従って普通は、ラジヘリ撮影に使用する中盤カメラと言うと、6×4.5が多い。大きくても、
6×6迄である。

そこまでのカメラサイズで止めて於いて頂けると助かるのだが・・・・遺跡の先生方は手強く、
6×7以上の、カメラを使用して欲しいとのオーダーも・・・有る。(´;ω;`)

次回は、大判カメラの代表でもある、シノゴ??に付いて、お話しようと思う。














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