ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

続・・・姫路城調査

2011-09-25 04:30:24 | 撮影
平成の大修理に伴う、姫路城の調査を行いました。

前回に引き続き、その模様に付いてお話します。

1回目の調査は、隠密(少し大袈裟)で、行いましたので、撮影作業は予定通りスムーズに終了致しました。

しかし、それを聞きつけた報道関係の方々が、2回目の調査では、大勢取材に見えました。

当初の予定は、観光客の皆さんが来城される事から、来城前に撮影作業を終了させる手筈でした。従って、AM7時スタートで、AM9時には作業を終了しなければならなかったのですが、その対応で、時間が押してしまい、9時に撮影を終了する事が、できませんでした。

その為、ヘリを離陸させると、報道の方のフラッシュやら、観光客のフラッシュやらで、目が幻惑されそうになりながらの撮影でした。

報道の方達には、事前に、前方からフラッシュを焚かないで欲しいと・・お願してありましたし、ご協力を頂きましたので、大丈夫だったのですが、何も知らない観光客の皆さんは、容赦がありません。

それはまるで、花火のスターマインの様でした。

毎回の事ながら、このような場所での撮影は緊張しますし、フラッシュ等の想定外の事も発生しますので、注意が必要ですね。

この模様は、多分ローカルの(関西地区限定?)新聞や、テレビで、報道されたので、関西地区の方の中には、ご覧になられた方も、いらっしゃるかと思います。

次回も報道ネタで・・・お伝えしようかな~(*´∀`*)


姫路城平成の大修理に係わる事前調査

2011-09-24 03:32:41 | 撮影
現在、姫路城では平成21年10月から、姫路城大天守の保存修理工事(姫路城平成の大修理)が行われています。

これは、以前行なった解体復元工事から45年が経過して、漆喰で出来た壁や軒及びひさしに傷み・汚れが激しくなった為に、本格的に修理を行っています。

45年前の昭和の大修理は、大規模で全体を解体して、その修理を行なった様ですが、今回の平成の大修理では、
漆喰の塗替え及び、破損した瓦の取替え等を行っている様です。

この国宝でもあり、ユネスコの世界文化遺産に指定されている、別名シラサギ城とも呼ばれる、
美しいい大天守の保存修理工事に先立って、その状況を正確に把握する為の、事前調査を弊社のラジヘリで行いました。

実際の調査は、高画素のデジタルカメラに半望遠のレンズを取り付けて撮影し、その取得画像を解析して、
0.1mm程度のクラックまで判読しました。

通常は、最初から足場を設置して、目視や触指・打音等の調査を直接行うそうですが、観光地でもある姫路城大天守をなるべく開放して、保存修理事業自体を短期間で終了させたいと言う、姫路市の基本方針が有った様です。

撮影による調査は、2回に分けて行われましたが、その内の1回目は、外部に特に通知する事もなく行いましたが、その事が報道関係に知れて、2回目の調査の時には大変な事になりました。

足場を設置して、直接目等で行う現場での調査には、多くの費用と時間が必要ですが、ラジヘリで行った2回の調査に要した、実際の作業時間は、僅か4時間です。

その内の約1時間?は、その報道対応でした。

次回は、その様子をお伝えします。


この台風で鹿さん大丈夫?

2011-09-23 05:03:34 | 旅行
先日、山口へ撮影に行った帰り道、時間に余裕が有ったので、ふと思いたって、長年の念願でもあった、安芸の宮島へ寄ってみました。因みに、秋では有りませんよね~???

行ってみたいな~と思いはじめてから、かれこれ18年ぐらいになります。

高速のSAには、度々立ち寄っていたのですが・・・なかなか時間がないやら、いざ行こうとすると面倒くさくなって、駐車場で遠くから眺めていました。

今回も萩からの帰り道、寄ろうか寄るまいかと・・悶々と考えながら高速を走って来ましたが、意を決して、高速を降りました。

そんな訳で、今回やっと、念願がかないました。

その時も、鹿さん達が気持ち良さそうに寝ていましたが、流石にこの台風では・・・どうしているのか?

少しシンパイです。(写真、気持ち良さそうでしょ~)

世界遺産でもある宮島ですが、弊社では海外の世界遺産でも調査を目的に、撮影作業を行なった経緯も有りまして、以前から宮島にも、非常に興味がありました。

数年前にも、仕事の帰りに姫路城に寄り、何時かここでも仕事をしたいな~・・と、思いながら見学していた処、思いがけなく、直ぐに、その調査の仕事が舞い込んで来ました。

その時も電話だけで、スムーズに打ち合わせが出来たのですが・・普通だったら、そのような場所で、撮影する場合は、ロケハンが必要ですよネ。

次回は、その時の様子をお伝えします。

宮島でも、仕事したいな~

台風で・・・メンテナンス

2011-09-22 18:45:28 | メンテナンス
今回の台風は各地に甚大な被害を及ぼしましたが、皆さんの所は大丈夫だったでしょうか?・・・とは言っても、
どなたがこのブログを読んで頂いているのか判りませんので、もしかしたら、地域によっては、今ちょうど台風が通過中・・・と、言う方もお見えになるかもしれませんね。

しかし、この処の気象は変ですね・・・このまま行くと地球に住めなくなる・・゜(゜´Д`゜)゜なんてね・・?

台風で外の仕事も出来ないと言う訳で、G君が空撮ヘリのメンテナンスをしていましたので、翻訳に飽きた私は、少し邪魔をして写真を撮りました。

この機体には、サブマフラーなるモノが装着されており、数年前に試作してからテストを続行しております。

良く考えると、何か?古い機体ばかりが増えている様な気が・・・。

基本的に弊社では、機体は減らないので・・(*´∀`*)。

搭載しているエンジンは、厳密には28.5ccですが、一般的に29ccと呼ばれているモノで、弊社で26ccのエンジンを改造して販売しています。

なかなか、調子良く使用しているのですが、排気音が甲高くてフライト時は少々気が引けます。

因って数年前に、サブマフラーを試作して装着しました。

この効果は、なかなかのモノで、我ながら気にいっています。
又、減速比を、よりハイギヤードに変更し、ギヤ比7.55でホバーリングのローター回転も1360rpm程度なので、エンジン回転も低くしている関係で非常に静かですが、パワーは充分です。標高900mでも普通に作業出来ます。

量産しようとも・・考えているのですが・・・どなたかご入用でしょうか?

また、このブログをご覧になられている皆さん、何でも結構ですので・・・何か書き込んで頂けませんか?

毎日大勢の方に見ていただいている様ですが・・・数人の方にしか書き込みを頂けませんので・・・

プロが道具を絶えず手入れをして綺麗にする訳

2011-09-21 20:08:14 | 撮影
最近、テレビの料理番組で、一流の料理人が出演しているのを目にする事があります。

驚く事に、その料理人達の使っている、包丁やフライパン等は、例外なくピカピカです。

それらがピカピカなのは、新しいから?・・・いえいえ、そうでは無いと思います。

お客様に提供する料理を丹精込めて作る。そのためには、包丁一つをとってみても、料理人が自分で思ったように素材を仕上げたい・・・と思っているからだと・・・私は勝手に思っています。

いくら腕の良い料理人でも、鉈の様な包丁や錆びたり刃こぼれした包丁では、流石に刺身は作れないでしょうからネ。

その包丁や、フライパンを、もう何年も使用していると言う事を聞いて、又また驚きです。

一般の人は、フライパンを1週間も使えば、焦がしたり、油がこびり付いて、結構汚れてきますよネ。

手入れを怠ると、本当に包丁は、直ぐに錆びますからね。

しかし、道具を手入れして使う事は、料理の世界だけの事なのでしょうか?

その料理人気質とも言うモノが、私は、空撮用ヘリのメンテナンスや取り扱いにも、相通じるモノだと考えています。

私は流石に、一流の料理人の様な訳には参りませんが・・・でも、そこを目指したいと思って頑張っていますし、機体を綺麗な状態に保つと言うのは、私のポリシーでもあります。。


では、何故機体を綺麗にしなければならないのか?機体など別に綺麗にしなくても・・・整備さえしていれば、・・・と、考える方もいらっしゃるかもしれませんね。

しかし、機体を綺麗にする事は、事故を未然に防ぐ、最大の防御だと考えています。

私は、出張が比較的多いので、良くホテルに宿泊します。

その時、ちょっとセコイのですが、備え付けの(使い捨ての)歯ブラシを必ず持って帰ります。

しかし、別にそれで歯を磨く訳ではありません。

それを使って磨くのは、ヘリです。


撮影の前後や時間のある時に、歯ブラシでへりを隅々迄、磨くのです。

そんなに機体を綺麗にして、どうするんだ・・・と言われそうですが、綺麗にする事だけが目的では有りません。

隅々まで磨くと言う事は、隅々まで目が届く事に他なりません。

私は心掛けとして、ヘリを飛ばす前の準備で、燃料を入れる時或いは、バッテリーを交換する時などに、
常に機体を目視でチェックしていますし、チェックしない状態では、飛行させません。

その時に、汚れたままの機体では、目視でチェックする事すら出来ません。

その事が、トラブルや事故を未然に防ぐのだと、私は考えて、日々それを実行していますし、従業員にも厳しく指導しています。

従って、弊社の空撮用へりは、ネジの頭が錆びて赤くなった様なヘリは、1機もありません。

通常、散布用の産業用無人ヘリコプタは、農薬焼けするものですが、弊社のへりは、かれこれ5000ha程散布していますが、殆ど黄色くなっていません。

以前も、長年大分県の日○市で文化財の調査に従事していたと言う母の友人にが私のヘリを見て、このヘリは新しいの?と聞いてきた事が有ります。そのヘリは、5年ほど使用したヘリでしたが・・・何時も日○市で撮影していたヘリは、こんなに綺麗じゃ無かった・・・と。・・・褒めて頂ければ、尚、嬉しいですね。

今回、写真をアップしたへりは、弊社の所有機では有りませんが、ある団体で空撮用として使用を開始してから、今年で7年目に突入した機体です。

そのうちの、後半の4年間は弊社で実際に撮影に使用し、整備も請け負っていました。

その間の撮影箇所数は、延べ2000箇所以上になります。この機体も、その間、ほぼトラブルも無く、弊社の業務中は、その職務を全うしてくれました。

そしかし、その前の3年間は、酷い状態で使用していた様で、4年前に弊社でその機体を引き継いだ時には、ゴムのOリングが切れかけて、雲台からOリングの皮一枚でカメラがぶら下がっており、脱落する寸前でした。

しかしその後、愛情を持って整備をし、手を入れてあげれば、写真の様にピカピカで、調子も抜群になりました。

ラジコンヘリの空撮は、昔と違って、現在では、手軽且つ確実に撮影できるプラットホームへと進化し、また一般的にも定着し、公共事業にだって使用されています。

業務で撮影をされている皆さん。愛情を持って機体の手入れをして、事故やトラブルを未然に防ぎましょう。

又、機体を綺麗にするばかりでは不十分です。無線機関連は、必ず定期的に(1年が目安)、メーカーで点検を受けましょう。

この素晴らしい撮影業務の、未来のために・・・