昨日に引き続き、模型用に広く使用されている、グローエンジンのお話しである。
アップした写真は、そのグローエンジン用のグロープラグである。
通常、ガソリンエンジンでは、イグニッションコイルからプラグコード経由で、プラグに数万ボルトの電流を流し、火を飛ばしている(ピストンが上死点付近になった時に、スパークさせている)。
この火を飛ばすタイミングは、普通エンジン回転と共に変化する様に設計されている。(進角)
そのタイミングが上手く調整されている場合は、結果、スムーズにエンジンが回転する事になる。
タイミングが狂っていると、最悪エンジンが始動しない事だってある。
私が整備士をしていたLong Long ago・・・の頃は(・・チョット大げさか?)、良くタイミングライトなるモノを使用してエンジンの点火タイミングを調整したものだった。又、点火タイミングの調整には、それは必需品だった。
しかし、人間の感覚と言うモノは、経験を積むに従って鋭さを増し、そのタイミングライトを用いなくても、最終的には五感を使って、確実にエンジンの点火タイミングを調整出来る様になった。
それはSixth sense や、適当に・・・なんかでは無く、殆ど完璧にそれが出来た。
もっとも、現在の若い整備士達には、そんな経験はないであろうし、又、今のシステムではその必要が基本的に無い。
グローエンジンの話しに戻す。
上記では、一般的なガソリンエンジンが運転する時の、プラグやその点火タイミングに付いて、概略を解説した。
では、グローエンジンの場合は、どうなんだろう?
グローエンジンには、ガソリンエンジンの様な複雑な装置は付いていない。
しかし、点火時期の調整(進角)も必要なハズである・・・。
では、どうやって?・・何を使って進角させているのだろう・・・?
その答えは、グロープラグにある。
この小さな部品・・・だが、非常に重要なのである。しかし、マニアからは非常に軽視されている。
そのプラグであるが、その一部に、貴金属でもあるゴールドパラジュームが使用されているので、今では、製造コストも非常に高騰しているハズで、メーカーも頭が痛いのだと思うのだが・・・。
因みに、日本の女性は、その材質を使用した指輪やネックレス等を好み、大金を出して購入する。
日本の若い女性には、ゴールドではなく、ゴールドパラジュームが人気なのだと言う。
マニアの皆さんは・・・ダメになって交換したグロープラグをどうしてますか?・・・まさか?その貴金属をゴミ箱へ・・・ですか?
又また、脱線した。話しを元に戻す。
そんなグロープラグではあるが・・・それ一つで点火から進角までやってのける、非常に優秀なパーツなのである。エンジンの圧縮率によって、点火具合が強くなったり、弱くなったりするのである。
基本的に、進角は燃焼室の火炎伝播のスピードに合わせて行われ、エンジンをスムーズに燃焼させる為に必要なのである。
しかし、その寿命はそれ程、長くは無い。
それは、使用すれば、する程、劣化する。
世の中の大体の物事は、全て同じ理屈で推移するのだが、この変化は、少しずつ進行するので、判らない(気が付かない)事が多い。
因って、定期的に、プラグを外して点検する事が、大事なのである。
経験を積めば・・・エンジンの回転状態や、機体の振動・音に因って、判断も出来るのだが・・・
アップした写真は、少し見ずらいかも知れないが、劣化したプラグの様子である。フィラメントの表面がすりガラス状になり、艶が無くなっていれば、既に交換時期を迎えている。さらに劣化するとフィラメントがヨタッて来る。
又、始動時に、プラグヒートを外した時にエンジンが止まる場合も、プラグは寿命です。
飛行中にプラグが切れる事だって、希にあります。
その場合には、フィラメントの損傷具合に因って、エンジンが止まる場合と、エンジンが回り続ける場合あります。
エンジンを快調に運転させる為には、プラグは早めに交換し・・・ゴミ箱へは・・・・ネ。
今では、プラグをリサイクルの為に、ガンバッテ、プラグを回収しているメーカーさんもありますね。
繰り返しますが、エンジンがスムーズに回転しないと、ヘリのホバーリングも安定しないし、スムーズに回転を変化させられなくなってしまいますので、非常に重要な事なのです。
次回は、プロや上級者が道具を綺麗に手入れする、その訳について話をしたいと思います。
アップした写真は、そのグローエンジン用のグロープラグである。
通常、ガソリンエンジンでは、イグニッションコイルからプラグコード経由で、プラグに数万ボルトの電流を流し、火を飛ばしている(ピストンが上死点付近になった時に、スパークさせている)。
この火を飛ばすタイミングは、普通エンジン回転と共に変化する様に設計されている。(進角)
そのタイミングが上手く調整されている場合は、結果、スムーズにエンジンが回転する事になる。
タイミングが狂っていると、最悪エンジンが始動しない事だってある。
私が整備士をしていたLong Long ago・・・の頃は(・・チョット大げさか?)、良くタイミングライトなるモノを使用してエンジンの点火タイミングを調整したものだった。又、点火タイミングの調整には、それは必需品だった。
しかし、人間の感覚と言うモノは、経験を積むに従って鋭さを増し、そのタイミングライトを用いなくても、最終的には五感を使って、確実にエンジンの点火タイミングを調整出来る様になった。
それはSixth sense や、適当に・・・なんかでは無く、殆ど完璧にそれが出来た。
もっとも、現在の若い整備士達には、そんな経験はないであろうし、又、今のシステムではその必要が基本的に無い。
グローエンジンの話しに戻す。
上記では、一般的なガソリンエンジンが運転する時の、プラグやその点火タイミングに付いて、概略を解説した。
では、グローエンジンの場合は、どうなんだろう?
グローエンジンには、ガソリンエンジンの様な複雑な装置は付いていない。
しかし、点火時期の調整(進角)も必要なハズである・・・。
では、どうやって?・・何を使って進角させているのだろう・・・?
その答えは、グロープラグにある。
この小さな部品・・・だが、非常に重要なのである。しかし、マニアからは非常に軽視されている。
そのプラグであるが、その一部に、貴金属でもあるゴールドパラジュームが使用されているので、今では、製造コストも非常に高騰しているハズで、メーカーも頭が痛いのだと思うのだが・・・。
因みに、日本の女性は、その材質を使用した指輪やネックレス等を好み、大金を出して購入する。
日本の若い女性には、ゴールドではなく、ゴールドパラジュームが人気なのだと言う。
マニアの皆さんは・・・ダメになって交換したグロープラグをどうしてますか?・・・まさか?その貴金属をゴミ箱へ・・・ですか?
又また、脱線した。話しを元に戻す。
そんなグロープラグではあるが・・・それ一つで点火から進角までやってのける、非常に優秀なパーツなのである。エンジンの圧縮率によって、点火具合が強くなったり、弱くなったりするのである。
基本的に、進角は燃焼室の火炎伝播のスピードに合わせて行われ、エンジンをスムーズに燃焼させる為に必要なのである。
しかし、その寿命はそれ程、長くは無い。
それは、使用すれば、する程、劣化する。
世の中の大体の物事は、全て同じ理屈で推移するのだが、この変化は、少しずつ進行するので、判らない(気が付かない)事が多い。
因って、定期的に、プラグを外して点検する事が、大事なのである。
経験を積めば・・・エンジンの回転状態や、機体の振動・音に因って、判断も出来るのだが・・・
アップした写真は、少し見ずらいかも知れないが、劣化したプラグの様子である。フィラメントの表面がすりガラス状になり、艶が無くなっていれば、既に交換時期を迎えている。さらに劣化するとフィラメントがヨタッて来る。
又、始動時に、プラグヒートを外した時にエンジンが止まる場合も、プラグは寿命です。
飛行中にプラグが切れる事だって、希にあります。
その場合には、フィラメントの損傷具合に因って、エンジンが止まる場合と、エンジンが回り続ける場合あります。
エンジンを快調に運転させる為には、プラグは早めに交換し・・・ゴミ箱へは・・・・ネ。
今では、プラグをリサイクルの為に、ガンバッテ、プラグを回収しているメーカーさんもありますね。
繰り返しますが、エンジンがスムーズに回転しないと、ヘリのホバーリングも安定しないし、スムーズに回転を変化させられなくなってしまいますので、非常に重要な事なのです。
次回は、プロや上級者が道具を綺麗に手入れする、その訳について話をしたいと思います。