ヴァイオリン ~ 雑音ラプソディ ~

50代後半になって突然始めたヴァイオリン。
ヴァイオリンやピアノなど
音楽に関することを綴っていきます。

8/18 読響 三浦文彰さんのプロコフィエフ・ヴァイオリン2番

2022-09-19 | ヴァイオリン
コンサートの合い間に仕事や家事やヴァイオリンの練習等をやっているため (逆です。仕事や家事の合い間にコンサートかな…)、タイムリーに投稿できず、書くことが溜まってきて追いつかなくなってきました。😱 
日にちが前後すると思いますが、記憶を頼りに綴っていきます。

8月18日、読売交響楽団の名曲シリーズのコンサートへ行った話です。
指揮は、28歳という若さのフィンランドの女性指揮者、エミリア・ホーヴィングさん。最近、女性指揮者の活躍が目立ちますね。
とはいえ、指揮者を事前にチェックせずに行ったので、女性が現れて驚いたのでした。この日は、ヴァイオリニストの三浦文彰さんが出演でしたので、そこしか見ていなかったのです。
三浦文彰さんですが、お父上が東京フィルのコンサートマスター、お母上もヴァイオリニスト、妹さんがピアニスト、という音楽家一家に生まれ、16歳でハノーファー国際ヴァイオリンコンクールで最年少優勝を果たしています。今年29歳。
ピアニストの辻井伸行さんと、NHKの大河ドラマ「真田丸」のオープニングテーマ曲を共演して以来、聴いてみたいヴァイオリニストの一人となりました。

この日のプログラムは、
・ラウタヴァ―ラ・至福の島(日本初演)
・ プロコフィエフ・ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調作品63
・シベリウス・交響曲第5番

1曲目、ラウタヴァ―ラというフィンランドの作曲家の曲。
初めて聴いた曲なので良し悪しは語れませんが、タイトル通り波の音を感じるようなきれいな曲で、映画音楽みたい。
後半のトランペットのソロパート演奏が素晴らしいと感じたのですが、曲が終わった後の指揮者がオケの団員を指名して拍手で称える場面で、フルートや打楽器、コントラバス等を指名しているのに、なぜかトランペットには指名しなかったのがちょっと不満でした。

2曲目、三浦文彰さんの登場です。おしゃれなハイネックの黒のスーツで登場します。若いのに髪が白っぽい。白髪ではないと思いますが、ファッションで脱色しているのでしょうか。
プロコフィエフの2番、第1楽章は暗く、全体的にあまり派手さはありませんが、美しい曲です。
第1楽章が終わったところで、三浦さんは何だか暑そうです。2楽章との合い間に、指揮者に何か一言言って苦笑します。想像ですが、暑い、か、ハンカチを忘れた、と言っていたのでは…。
時々、暑そうに袖口で顔の汗をぬぐっていましたので。

女性の演奏者は、ノースリーブや背中の開いたドレス等、わりと自由なのですが、男性の場合はスーツか長袖のシャツ、というのが通念か決まりのようです。
エアコンが効いているホールとはいえ、ライトが当たるステージで、まして、ヴァイオリンは体に密着させるのですから、暑いに決まっています。
男性は可哀想ですね。せめて、黒の長袖シャツにすればよかったのに。
三浦さんは演奏中激しく動く演奏家ではないようなので、髪や服が汗でグチョグチョということはなかったようですが、疲れを見せるタイプですね。

3回目のカーテンコールに応えてアンコール。
チェロの首席奏者の横に立って、シベリウスのWaterdrops(水滴)という曲をデュオで演奏しました。ピチカートだけの短い曲です。
どのような曲かというと、あいにくヴァイオリンとチェロや、三浦さんの演奏動画は見つからなかったので、参考までに庄司紗矢香さんの演奏動画をお借りして紹介します。

今回の女性指揮者、あまり印象が残るような指揮でなかったのと、プロコフィエフを聴いただけですが、オケとの対話ができていない、テンポがズレる等難点ありでした。まだ未熟なのに運よく世に出されてしまったのでは、という私個人の印象です。
最後のシベリウスの交響曲第5番は最高傑作と言われるものですが、聴かずに、三浦さんの演奏の余韻を残したまま帰りました。













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怪我のリハビリ 「トロイメライ」

2022-08-29 | ヴァイオリン
何だかいろいろやることが多くて、ブログを書くのをさぼっておりました。
もう8月も終わり。夏休みの日記の宿題を慌てて書いてるみたいな気分です。

ひと月遡りますが、6月の怪我で、腕を動かしてはダメと医者に言われ、2週間程レッスンをお休みして、バイオリンに触らずにいました。
7月中旬にレッスンに復帰しようと思い、その前日に、レッスンのために選んでおいた曲の譜読みを始めたのですが、曲そのものより、バイオリンを普通に弾けなくなっていたことにショック。
楽器は一日練習をサボると、3〜4日乃至1週間前に戻ってしまうと言いますが、私の場合、初級に戻ったかあ?という感じでした。

それで、他の曲の中から何とか弾けそうかと思えたシューマンの「トロイメライ」に変更。

トロイメライ、簡単そうに見える(聴こえる)のですが、意外と難しいのです。
2分音符で伸ばすところでビブラートをかけるのですが、それに気を取られ、拍数を間違えて伸ばし過ぎに。ほぼ同じようなメロディの繰り返しで構成されているため、同じところを2度弾いてしまったり、途中でどこを弾いていたか迷子になる、など…
私: 拍数を間違えて伸ばし過ぎました…😔
先生:表情を付けるためにわざと伸ばしていたのかと思っていました。😯

トロイメライとは、ドイツ語で「夢」という意味だそうです。
練習時間が少なかった割にはレッスン2回でクリアし、調子が戻ってきました。

まずは「夢」から抜け出せて良かった。



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発表会 前の人の演奏を聴いてはいけない…

2022-07-31 | ヴァイオリン
暑中お見舞い申し上げます。
今日は東京は37度くらいになるようです。
もう明日から8月に入りますが、6月の発表会のことを書いておきます。

大人で中級ともなると、発表会の曲を自分で選べるので、去年の秋あたりから、YouTube等を観ながら気になる曲を見つけていました。
ロシア出身のヴァイオリニストが、コロナ禍の自粛生活の中で録画演奏したもので、その曲のメロディーがいつまでも記憶に残って離れないのです。
マルチェッロの「オーボエ協奏曲ニ短調アダージョ」。
ところが、ヴァイオリン用の楽譜がなかなか見つからないのです。元々オーボエのための曲なので、出てくるのはオーボエ楽譜ばかり。
然し、ヴァイオリンで演奏している人がいるのだから、絶対あるはず。
最初に見つかったのは、確かヤマハ?のプリント楽譜だったか。でも、ヴァイオリニストが弾いているのとは感じが違う。更に、ネットサーフィンを繰り返し、ようやく一番近いものを見つけました。なんと、マルチェッロではなくバッハで検索したら出てきたのです。元々マルチェッロが作曲したものを、バッハが編曲して世に出して有名になったので、バッハ名が付いたタイトルが多いのかもしれません。
購入サイトは、Lento & Vivaceという音源・楽譜サイト。ピアノの伴奏楽譜も付いていて、代金を払えばダウンロードできて印刷できます。

購入した楽譜は、先のヴァイオリニストの演奏譜とほぼ同じ。ただ、動画の演奏者が独自で最初の小節をリピートしたり、オクターブ下げたりと編曲している部分があり、そこが良いので、ピアノ伴奏の楽譜に影響がないように、自分で譜を起こして楽譜を作ってしまいました。

年が明けて1月に、発表会の選曲の話があり、一応他にも候補を選んでいたのですが、その後、父の入院、自分が駅で転んで怪我、コロナに感染、ロシアのウクライナ攻撃が始まったりで、いろんな想いが交錯して、やはり哀愁のあるマルチェッロの曲に、ということになったのですが、発表会の後まで災難続きで、この曲、あまり縁起が良くないのかと気になっています。

6月の発表会当日は、とても良いお天気でした。
昨年は、5人ごと、無観客体制で開催されましたが、今年は、15人ごと、家族知人等5人まで呼べたので、友人にも来ていただきました。
さて、順番は初級から中級の流れになっているのですが、最初は幼稚園生、小学低学年で、大人の私は最後から2番目。
発表会の体験者ならおわかりだと思いますが、前の人が終わったらすぐに次の人、と送り出されるし、順番を待っている間に前の人達の演奏が聞こえてくるわけで、聞きたくなくても聞いてしまうので、つられて自分の曲を忘れてしまうような、指を忘れてしまうのでは、と妙な不安に駆られてきます。

当初の予定では、コロナやウクライナ、それと父のこと等、この半年いろいろなことがあったので、追悼の気持ちを込めてマルチェッロのアダージョを演奏しようと思っていたのですが、
私の前の人の演奏曲は……モンティの「チャルダッシュ」。

舞台袖で、すでに気分はノリノリのチャルダッシュ。
追悼の気持ちはどこかへ消えていました。😅 
演奏の順番て大事ですね。


気持ちは演奏に集中していたようです。
スローな曲なので音のズレが目立って難しいのですが、昨年のように暴走することもなく、アダージョらしくゆったりと弾けたと思います。

私が曲選びで参考にしたマルチェッロのオーボエ協奏曲「アダージョ」の演奏動画をお借りしました。演奏はヴァイオリニスト、マキシム・ヴェンゲーロフさんと娘のリーザさん。(イスラエル在住)
こんな風に美しく弾きたいというイメージばかり膨らんでいます。

コメント (4)
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松脂に夏用と冬用がある

2022-05-29 | ヴァイオリン
先々月、レッスン後におしゃべりしながらヴァイオリンを片付けていて、ケースの鍵をかけ忘れたまま背中に背負い、小物がガラガラ落ちてしまった話を投稿しましたが、その小物の中に、松脂 (まつやに) がありました。(松脂は、弓の毛に塗って音を出す摩擦材です。新品の弓にこれを塗らずに弾こうとしても滑って音は鳴りません。)

後で松脂の箱を開けると、松脂は二つに割れていました。
初めてのこと、どうしたらよいのか調べたら、松脂は熱に溶けやすいので、細かく破砕した場合は型に入れて電子レンジで数秒、塊で割れた場合はドライヤーで熱風を充てればくっつくそうですが、これはいくらやってもダメでした。
そこで、割れた片方をトングで掴み、ガスコンロの火に割れ目部分をちょっとかざし、もう片方に合わせました。
くっついたぁ、は良いけど、合わせる時にちょっとズレてしまい少し斜めになりました。でも、普通に使えています。



来月、亡父の四十九日の後に発表会があります。曲を決めた当初は、年初から不運が続いていたため、静かな曲(アダージョ)を早くから選んでいたのですが、結局、父やウクライナの犠牲者達への追悼になりそうな…(そんな曲です)。

そういうことで、4月から練習をしているのですが、5月に入ると、弦を変えたのに、音に雑音が入るのが気になり始めました。
松脂がいびつになっているので、粉が粗くなってそのせいかと思ったのですが、ある時、弦楽器専門店の広告を見ていて、松脂にライト(夏用)とダーク(冬用)があるということを知りました。

もしかして、夏用のライトにしたら雑音はなくなる?と思い、試しにメロスという会社のライトのミニを注文。届いて早速塗ってみました。

さらっとして滑らかです。雑音もなくなりました。
気温や湿度が高くなっても溶けにくいため、表面が硬く塗りにくいらしいので、紙やすりで表面をこすって傷を付けてから塗っています。

ダークの方は冬用と限定するよりは、粘度が高く粒子が粗いため、弦への引っ掛かりが良く、力強い音を出したい時に適しているので、そのような曲を弾くときに良さそうです。
一方、繊細で滑らかな音色を出すなら、ライトが向いているそうです。

今まで使っていたのはBernardel製。割れて汚い色になってしまいましたが、元々ダークとライトの中間位の琥珀色。通年使えるものだと思いますが、少しべたつく感じです。

日本は、そろそろ湿度が高くなってくるので、梅雨時は、サラッとしたライトが良いかもしれません。
演奏したい曲によって、ライトかダークか使い分けるのも良いですね。

ヴァイオリンを習い始めて3年半、また一つ学習しました。


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リストの愛の夢、やっと終わる

2022-05-03 | ヴァイオリン
リスト「愛の夢」のカデンツァと重音に毎晩うなされながら😅、ひと月練習を頑張りました。指を速く動かして弾くカデンツァは何度も練習して形にはなってきましたが、音が多少ずれる。重音は所々二音が同時に鳴っていない、不協和音になるなど、難点は数々ありましたが、まあ通して弾けた努力賞でしょう。先々週ようやく合格となりました。とはいえ、人前で弾けるほど美しい仕上がりではありません。
美しく弾きたいと思っていても、イメージ通りにならないですね。本当に難しい…
でも、終わってよかった。

次回は発表会の準備に入るので、気分を切り替えて、と思っていた矢先、
入院中の父が、先週、院内感染で逝ってしまいました。
もう100歳を超えていましたから、大往生ですね。

GW前に、楽器のメンテナンスを兼ねて、楽器店で弦の張替えをお願いするつもりだったのですが、行く時間がなく、今回は自分で張り替えました。
張り替えたばかりで、弦がグングン伸びて調節してもどんどん狂っていきます。
弦が落ち着くまで10日程辛抱です。


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