ヴァイオリン ~ 雑音ラプソディ ~

50代後半になって突然始めたヴァイオリン。
ヴァイオリンやピアノなど
音楽に関することを綴っていきます。

ユーモレスク: ニ長調かト長調か

2019-12-08 | ヴァイオリン
ドヴォルザークのユーモレスクですが、何度も練習しているうちに、音の精度や表現方法が気になったり、まだよくできないビブラートを試してみたりしています。
YouTubeで、いろんな方のユーモレスクを視聴し過ぎたせいかもしれません。

動画を見ていて、気が付いたことがあります。
YouTubeで演奏されている殆どは、私のよりキーが高く、第3ポジションもなかなか出てこない。その代わりに装飾音や重音が入っておしゃれになっている。んー?
鈴木バイオリンの教本のユーモレスクは、ニ長調で、レから始まります。
YouTubeの中の演奏家達は、ソから始めています。ト長調です! 
ドヴォルザークのユーモレスクの原曲はピアノ曲で、変ト長調で作曲されています。後に、サラサーテがヴァイオリン用に編曲したものはト長調。
教則本のユーモレスクがニ長調で、D線から始まるようにしたのには、第3ポジションを集中して練習させようという鈴木先生の意図なのかなと思いましたが、
ビブラートができるようになったら、いつか、ト長調で美しいユーモレスクを弾けるようになりたいですね。

ところで、私の好きなヴァイオリニストの一人、
ヨゼフスーク(Josef Suk)によるユーモレスクを見つけました。(と言っても、ライブ動画ではありませんが。)
チェコ・プラハ出身のヴァイオリニスト(1929−2011)。 
祖父はチェコを代表する作曲家、同姓同名のヨゼフ・スーク。(先月の読響定期で演奏されたアスラエル交響曲の作曲者です。)
更に家系図を遡れば、曽祖父はドヴォルザーク。
祖父のヨゼフ・スークが、恩師ドヴォルザークの娘と結婚したことに因る縁です。
ちなみに、ユーモレスクは、ドヴォルザークが米国の音楽院院長時代に、夏の休暇でボヘミア(チェコ)へ帰った時に作曲されたとされます。(1894年)

ヨゼフ・スークのユーモレスクは、優しくて音に深みがあります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする