ヴァイオリン ~ 雑音ラプソディ ~

50代後半になって突然始めたヴァイオリン。
ヴァイオリンやピアノなど
音楽に関することを綴っていきます。

12/14 服部百音リサイタル 超絶技巧を満喫

2020-12-17 | ヴァイオリン
12月14日、都内感染者が増加する中、サントリーホールの小ホール(ブルーローズ)で行われた、服部百音(はっとり もね)さんのヴァイオリンリサイタルへ行ってきました。
前から注目していた21歳のヴァイオリニストで、いつか生演奏を聴きたいと思っていたのですが、2か月前にサントリーホールでリサイタルを開くという情報が知り、チケットを購入。予約開始日から1日遅れて座席を見たら、すでに前方中央ブロックはほぼ埋まっていましたが、運よく左ブロックの2列目の端がぽっかり空いていてそこをゲット。
演目は、会場に着いてから知りましたが、

・ショスタコーヴィチ:24の前奏曲から10曲
・フランク:ヴァイオリン・ソナタイ長調
・シマノフスキ:アレトゥーザの泉(神話作品30第1曲)
・サン=サーンス:ハバネラ作品83
・チャイコフスキー:憂鬱なセレナード作品26
・シマノフスキ:ノクターンとタランテラ作品28
・ラヴェル:ツィガーヌ
アンコール曲
・ミヨー:ブラジレイラ
・ハチャトゥリアン:剣の舞

このプログラムを見ての通り、結構マニアックな選曲。
ゆったりしたバロック音楽はなし。
聞くところによると、彼女は毎度このような重量級で超絶技巧の曲を選曲して演奏しているそうです。
演奏に集中するためか、登場する時や演奏中もその合い間も伏し目がち。可愛らしい風貌に反して、力強く、男っぽく、技術の高い演奏。
時々、顔を上げてキメのポーズをするヴァイオリニストがいますが、そういう動作は全くありません。それどころか、演奏中、膝を曲げて足で踏ん張って力を調節する動作がありました。ドレスは便利ですね。裾で隠れて、後方座席からは踏ん張りはわかりにくかったと思います。
楽器を下方向に向けることが多かったため、弓や指の動きが良く見え、様々な演奏テクニックを見せて頂きました。

ピアノでも何でも世界的コンクールに参加するような若い年代の演奏家達は、超難解、超絶技巧の曲を学び猛練習していきてるので、その技術を見せたがる傾向にあります。
百音さんはまだ若いので、あと7~8年したら、聴く人を感動させるような情緒的な演奏をするようになるのでしょうか。
弦楽器は、演奏する人の年齢や経験、感情等が反映される楽器だと思っているので、これからが楽しみです。
ヴァイオリンリサイタルは、ピアノが伴奏役という立ち位置のように思われがちですが、江口玲さんのピアノは伴奏というよりも、特にフランクのヴァイオリンソナタの演奏では、共演者と言ってもよいと思います。いつかピアノのソロ演奏を聴いてみたいですね。

技術の高い演奏に「全集中」して聴いていたため、全て終わって立ち上がった時、現実に引き戻されました。 
腰が痛い…


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする