ヴァイオリン ~ 雑音ラプソディ ~

50代後半になって突然始めたヴァイオリン。
ヴァイオリンやピアノなど
音楽に関することを綴っていきます。

9/14 読響 辻井伸行さんのベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番ハ短調

2022-10-10 | ピアノ
先月、読響名曲コンサートで久しぶりにピアニストの辻井伸行さんの演奏を聴いてきました。
8月にヴァイオリニストの三浦文彰さん、9月に辻井伸行さん。この二人、真田丸のテーマ曲の共演以来、交友関係を続けていて、よく共演しています。
今年の読響プログラムで楽しみにしていた二人です。

2009年6月に米国のヴァン・クライバーン国際コンクールで辻井さんが優勝した後、読響はそれを予知していたのか、私の記憶では、その翌月の読響のコンサートプログラムに既に出演が決まっていて、それを聴くことができたという偶然の出来事がありました。
曲は、確かベートーヴェンの協奏曲だったかと。
あれが私にとって凱旋公演と思っていますが、読響は、後で改めて凱旋公演を企画しました。それも聴きに行ったのかどうかあまり覚えていません。
昔、梯剛之さんという、やはり盲目のピアニストの演奏を聴いたことがありますが、この方の演奏は、音をはずすのではないかと、聴いていてハラハラしていましたが、辻井さんの演奏は、その心配もなく落ち着いて聴くことができました。先にコンクールでの演奏映像をニュースで見たことで安心感が生まれたのかもしれません。不思議ですね。
心配を起こさせるのは、目が見えないという固定観念が原因だと思います。

受賞以来、2年程続けて辻井さんの演奏を聴きに行きましたが、人気急上昇でチケットが入手しにくくなり、諦めてしまいました。
今回も早くにチケットが完売したようです。

プログラム
指揮:セヴァスティアン・ヴァイグレさん。
曲目: 
レズニチェク:歌劇 「ドンナ・ディアナ」 序曲
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 作品37
R.シュトラウス:交響詩 「英雄の生涯」 作品40
(シュトラウスは、途中で帰ったので聴いていません)



初めて辻井さんの演奏を聴いてから12〜13年経ち、今回のベートーヴェンは、かなり弾き込んで来た余裕が感じられました。音は正確、然し、もはやコンクール受賞時のピュアで真面目な演奏スタイルではなく、経験を経て円熟した弾き方に変わっていました。

アンコール曲は、ベートーヴェンの月光の曲。何と申しますか、月光を見たことがないのに、あの表現力。音楽から月の光を想像して自分なりに理解したのでしょうか。実際に月を見て弾いているような、感動的な演奏でした。


コメント (2)
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