ヴァイオリン ~ 雑音ラプソディ ~

50代後半になって突然始めたヴァイオリン。
ヴァイオリンやピアノなど
音楽に関することを綴っていきます。

2024年のコンサート初めは藤田真央✕読響(続き)

2024-01-13 | ピアノ
2024.1.10

新年初のコンサートはサントリーホールで、
藤田真央さん✕読響のブラームスのピアノ協奏曲第2番、シューマンの交響曲第1番「春」を聴いてきました。
指揮は読響常任のセバスティアン・ヴァイグレさん。
真央さんの演奏を聴くのは3年ぶり。
読響とのラフマニノフ1番と2番以来です。



真央さんは両手でハンカチを持ちながら、ニコニコ顔でステージに登場です。ピアノに向かうと嬉しそうな顔。

ブラームス・ピアノ協奏曲第2番、第1楽章、アレグロノントロッポ。
ホルンのメロディをピアノが追いかけるように始まります。そして、ピアノのカデンツァからオケとの掛け合いへと流れて行き、曲が盛り上がるところは真央さんのペースで柔らかめ、それでいてドラマチックな展開です。

第2楽章、アレグロ・アパッショナート。
交響曲であればスケルツォ楽章ですが、ピアノ協奏曲にスケルツォ楽章を入れたのはブラームスのこの第2番が音楽史上初めてのことだったようです。
ピアノ演奏が主体のスケールが大きく難しいこの楽章、ブラームスの情熱的かつ優雅さを、真央流の豊かな表現力とふくよかな響きで美しく且つ力強く歌い上げていました。感動的でした。

2楽章を終えると、真央さんは本来譜面台を載せるところに、右手を伸ばしてリラックス。その状態で、指揮をするヴァイグレさんをチラチラ見てニヤニヤしています。

第3楽章、アンダンテ。
遠藤真理さんのチェロの独奏が静かに始まり、オケが同じメロディを繰り返していきます。真央さんの手はピアノのパートが始まる数小節前まで伸ばしたままでした。
終盤はピアノのカデンツァ、それにチェロが加わり2者の独奏に。祈りのような静かなチェロの響きと透明感のあるピアノの響きに陶酔しました。

第4楽章、アレグレット・グラツィオーソ
 スキップするような軽快なメロディが主体ですが、ハンガリー舞曲を思い起こすようなメロディが組み込まれているし、ピアノの技巧性は高いです。

真央さんのアンコール曲は、ブラームスの8つの小品作品76から第2曲カプリッチョでした。
1/12のあさイチで、高校時代に作曲したという曲を聴いて思い返しましたが、真央さんはきっとこういう軽快で技巧的な曲が好きなのかもしれません。

真央さんのブラームス第2番、本当に良かったのでまた聴きたいですね。難しいでしょうけど。
読響のオケも音が引き締まっていて良い演奏でした。
TVカメラが2台入っていたので、いつか読響プレミアで放送されるかもしれません。

後半のシューマンの交響曲「春」。
ヴァイグレさんの指揮は、いつも重厚で硬いイメージなのですが、今回の指揮は切れもあり、春らしくソフトな印象でした。

💕終演後、出口付近では能登地震救済の募金箱を持ったスタッフの方々がいて、迷わずそれにお金を入れた後、アンコール曲名のパネルがいつもの場所にないので、グルグル探し回り、結局スタッフに尋ねようと元の場所に戻ってくると、真央さんが募金箱を持って立っていました。
初めて間近で見た真央さん。顔が小さくてかわいい!
嬉しくて、もう一度お金を入れてしまいました。



コメント (4)
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