昨年は1年間、ヴァイオリンのレッスンの話を書いていませんでした。
もう弾き方を忘れてしまいそうな曲もあるので、備忘のため教わった曲をまとめておきます。
2022.11月~2023.1月
ラフ作曲 カヴァティーナ(ニ長調)/「バイオリン名曲31選」から
ヨアヒム・ラフ、19世紀のスイスの作曲家。
カヴァティーナは、1859年に結婚した年に発表した「ヴァイオリンとピアノのための6つの小品(Op.85)」の三番目の曲。
同じメロディーが3回繰り返される箇所があり、3回目は重音になり、とてもきれいな響きになるのですが、苦手な重音で指に力が入り必死に弾いていました。
2023.2月~3月
ドルドラ作曲 思い出(ニ長調)/「バイオリン名曲31選」から
フランティシェク・ドルドラ、19~20世紀のチェコのヴァイオリニスト&作曲家。「思い出」はヴァイオリンとピアノのための小作品。
冒頭から、弾いていると踵が上がって体が伸びそうになる、三連符の上りアルペジオ。のどかで品のあるメロディーで心地よいのですが、中間部でまたしても重音に苦しめられます。ヴァイオリニストならではの技巧が見え隠れしていて、意外と難しい曲です。
この時期に、音階練習と共に重音練習もレッスンに取り込まれました。
4月~6月
ドヴォルザーク 我が母の教え給いし歌(変ホ長調)
発表会に弾いた曲です。
全7曲からなる「ジプシーの歌(Op.55)」の第4曲目の曲。もともと歌曲だったものがクライスラーによりヴァイオリン用に編曲され、その原譜を使いました。
ピアノと合わせるととても美しい、私の大好きな曲の一つです。
ピアノの楽譜を見るまで気が付かなかったのは、ヴァイオリンは2/4拍子、ピアノは6/8拍子で書かれています。ピアノの拍子は考えず、メロディーを全体で把握していれば自然に合います。
表現方法の参考のために、ヴァイオリニストの東亮汰さんのYouTube動画を繰り返し視聴しました。
最後にはヴァイオリンのカデンツァがあります(これがない楽譜もあり)。カデンツァがきれいに決まれば、総て良しでしょう。
7月
ドルドラ 思い出(続き)
8月
バッハ G線上のアリア(ハ長調)/「バイオリン名曲31選」から
本当にG線だけで弾きます。
Lento、4/4で全音符のミ音で始まりますが、弓の配分を考えたり、拍をしっかり取る必要があります。
レッスン3回ほどで完成し、この名曲31選の中で初めて先生に褒められました。
9月~11月
ドヴォルザーク ユーモレスク(ト長調)/「バイオリン名曲31選」から
初級の頃に弾いたユーモレスクとはレベルが格段に違います。この曲もクライスラーがヴァイオリンのために編曲したものです。
装飾音あり、重音が満載で指の先がカチカチに硬くなりました。
三か月練習しても思っていたようには弾けませんでした。
ユーモレスクは好きなのに、がっかりです。
12月~2024.1月
ブラームス ハンガリー舞曲第5番(ト短調)/バイオリン名曲31選」から
簡単な楽譜が他にもあるのに、この楽譜は難しすぎる。
元々管弦楽用に作曲されたものを二重奏に編曲したものなので、重音で演奏しないと曲らしくならない。そこを考えたハイレベルの楽譜です。
無理に重音で弾かなくても良いと言われたのですが(確かに重音でなければ楽に弾けそうなのですが)、3重音、4重音のところは2重音だけにして、なるべく重音で弾いてみました。
私のレベルで2か月で完成するわけがありません。
出来は兎も角として、最後まで頑張って弾いたので、努力賞でしょうか。
できたことにしてくれました。
この曲集、これ以上先には進めません。
先にはチャルダッシュあり、ツィゴイネルワイゼンあり、絶対無理無理……