2023.6.28
今年度の読響名曲シリーズ、4月、5月は行けなかったので、久しぶりのサントリーホールでした。
今年はラフマニノフ生誕150年。
反田恭平さんのラフマニノフはどんな演奏なのか楽しみにしていました。
指揮者:アレクサンダー・ソディ
ピアノ:反田恭平
曲目:
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番ニ短調Op.30
チャイコフスキー 交響曲第4番へ短調Op.36
指揮者はオックスフォード生まれの英国人指揮者。読響で指揮を振るのは初めてです。
指揮者の良し悪しまたは好き嫌いは交響曲でわかるそうです。私はチャイコフスキーは好きなので後半も残って聴く予定でしたが、前半の反田さんのラフマニノフの演奏に衝撃を受けて、交響曲を聴かずに帰りました。
反田さんのラフマニノフ第3番は、とにかく最初から凄かった。音が重なり合うように共鳴し、波打つように大きく響く。叩きつけるような弾き方をしているわけではなく、その奏法により轟音に聞こえる。圧力と迫力のある演奏でした。パワフルな演奏が2楽章も続き、最後には精魂を尽き果たしてしまうのではと思いました。今の反田さんには体力がありますが、あの迫力の演奏は10年後20年後は聴けないかもしれません。
一方で、反田さんの指揮者的な表現力や圧力にオケが引っ張られて、日本の読売交響楽団では物足りない。ヨーロッパで鍛えられたピアニストのクオリティの高さを感じた演奏でした。
演奏終了後、拍手までに一瞬の間があり、観客の殆どが圧倒されたのがわかりました。
あの一瞬の間は、感動だったのか驚愕だったのか、肯定的反応か否定的反応か、一体どちらだったのでしょう。
そう考えさせられる演奏でした。
スタンディングオベーション、クラシックではあまり見ないですが、昨年一度アルゲリッチのコンサートで遭遇しましたね。最前列の方に立たれて前が見えなくなってしまい、自分も立つべきかと考えましたが…。
周りの状況を見て、というところでしょうか。
反田さんの演奏は進化していますね。
機会があれば、是非演奏を聴いてください。
コンチェルトがお勧めです。😊
反田さんがラジオで、カナダのコンサートで全員スタンダィンクオベイションで応じてくれたとすごく嬉しそうでした。日本人はシャイだから、海外の音楽家は物足りないかも。
スタンダィンクオベイション、1度だけとなり席の若い方に「立ちません?」と言ったら「立ちましょうか」と応じてもらいました。するとあちこちで立ちはじめかなり立ち上がってニュウニュウさんはとても嬉しそうでした。
おばあさんの一世一代のパフォーマンスです。
9月には反田さんのコンサートす。また勇気でるかなぁ。
反田さんのラフマニノフ3番、衝撃的な演奏だったとのこと。
そんな感じを観客に与えるとは、反田さんもすごいですね。さらに進歩を続けているのでしょうか。
いつか私も聴きに行けたらなあと思います。