ヴァイオリン ~ 雑音ラプソディ ~

50代後半になって突然始めたヴァイオリン。
ヴァイオリンやピアノなど
音楽に関することを綴っていきます。

巨匠ピアニスト ホアキン・アチュカロの講演

2019-09-07 | ピアノ
9月5日、来日中のスペイン・ビルバオ出身の世界的巨匠ピアニスト、Joaquín Achúcarro (ホアキン・アチュカロ) の講演が、セルバンテス文化センターで行われました。

私が3年前にサントリーホールで、読売日本交響楽団との彼の演奏を聴いた時は、その素晴らしい演奏と年齢に驚いた記憶があります。
1932年生まれ、今年87歳。 背筋をピンと伸ばし、その演奏力と表現力は年を感じさせません。
1959年に英国・リバプール国際コンクールで優勝後、ロンドン交響楽団とロイヤル・フェスティバル・ホールで共演を果たしたことを機に、プロ活動を始めたそうです。
コンクールで弾いた曲はモーツアルト。 この作曲家とラフマニノフには思い入れがあるように感じました。
これまで共演した指揮者は、クラウディオ・アバド、コリン・デイビス、ズービン・メータ、小澤征爾、サイモン・ラトル等を筆頭に、350人以上。
今回の来日で、東京都交響楽団とラフマニノフ2番を弾いたようです。

今回の講演の中から、 
「自分は並みの才能だったから、人の倍努力をした。」
「どんな曲も弾いていると、その作曲家の人間性や性格がわかってくる。楽譜にもそれが表れてくる。 それが楽しくてピアニストをやめられないんだ。
聴く人には、そのことを理解してもらえるような演奏を心掛けている。」
という言葉が印象的でした。

高年齢であることについて、
「まだ弾けるし、ずっと弾いて行きたい。」
87歳とは思えない、きれいな指をしていました。

右から2番目アチュカロ氏、その隣は夫人。


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ツィゴイネルワイゼンの意味

2019-09-07 | ヴァイオリン
先日のスペイン人ヴァイオリニストの演奏曲目に、サラサーテのツィゴイネルワイゼンがありましたが、ツィゴイネルワイゼンの曲を知っている人は多いと思いますが、曲名の意味を知っている人は少ないのではないでしょうか。
私も、スペイン語のプログラムを見て、初めて知りました。

ツィゴイネルワイゼン(Zigeunerweisen)はドイツ語名ですが、スペイン人であるサラサーテが名付けた曲名は、スペイン語で ”Aires Gitanos"。 
意味は「ジプシーの旋律」です。 
スペイン語でGitanoはヒターノと読み、フラメンコ・ジプシーのことを指しますが、曲中にフラメンコ音楽の要素は全く入っていません。 ハンガリー民謡が含まれていることから、ハンガリーやルーマニア等にいたロマ族のジプシーを差すのだろうと思います。 

日本で、ドイツ語名で呼ばれるようになったのは、古くからドイツがクラシック音楽の発信地だということからでしょう。
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