St. John of the Crossの生き方に憧れて

受洗後、最初に買ったカトリックの本が「愛への道」。相応しい生き方をしてない。彼に倣う生き方が出来るよう心がけたいです。

ルソー「夢想」-あん あーてぃくる

2009-04-16 13:10:38 | Weblog
ルソーの「夢想」を読む。
「聖アウグスティヌスが述べたように、神の命(めい)とあらば、喜んで地獄へも行く。」
カトリック的なのか、極端なアンチなのか?
とここまでで、12番目の裏切った弟子について思い出す。

一切れの浸されたパン。神からの命(めい)。そこにも命(いのち)があった筈だ。
キリストの命(いのち)が。

最後の晩餐を後にするユダ。
その心境は?「神の命(めい)とあらば、喜んで後にする。」
果たして晩餐に未練は無かったのか?神の国への。
希望。

ある事件。風評。
ルソーに戻る。
極端なのか?
   ルソーに冒頭の言葉を書かせたものは何だったのだろう?

北極熊-a poetry

2009-04-16 03:12:00 | Weblog
   <北極熊>

色に閉ざされたこの北極の影の中でも ひときわ悠然と歩む熊 北極熊
手足は重く大きく ぐるっと回すのにもトンネル・ロケットの様に無様で無骨
アンダーバー・ボサノバ チリの慣習に従って ロケットが飛んだ
その時 北極星の熊は 思い出したかの様にひとつ欠伸をして夢から覚めた
無念無想
北極の夜 白夜の夜 テーブル・クロスにクロッカスが生える

やがておもむろに夕日が沈んだ 夢から覚めた川鵜の様に
北極熊も沈んだ
泡沫が立ち 無音の空っ風の音に熊の咆哮が加わる 
ガオー 大人 ガオー
きっと夜が開け染めているんだと思う
海に浮かぶ 頭だけの北極熊 
眠そう ウツラウツラ 水母のダンスか?

ロケットはまだ地面に届かない 破片が空中に舞う
夜明けも未明で沈んだまま宇宙遊泳をしているらしい
ドラム缶の形の夜 ムーンリバー
銀河の先から一反木綿の様な平べったい陽が当たって壁に反射していた
木蔦は「けれども」という字で壁に黒点を拵えて

どうにも無い明日を目指して 人々は働く働く
旗印を掲げて北極の人が潰える
衝立の陰から閃光がして 「どうも余り芳しくないんで」 … 結論。囁いた。結論。囁
手術が順調でないらしい

北極熊は ひとつ咳払いの様にして オットセイに噛み付かれた
オットセイの黒い体に薄情な白い太陽が反射して 
惑星に咲いた薔薇の菊の花
ウテナ ウテナ星人 覗く角

赤ん坊が生まれた 生命体 おぶ開けの祝い 前掛けして 準備して
珊瑚礁の数々
「そこの所は、詳しくは述べられないのだけれどね、
陳述はもうどうでも良いって事っすね。そうっすね。」
素朴な念入りな話 伺おう。

上を見て左を見て やはり衝立の陰から 人に似た時間が過ぎて
そのころ北極星の熊は昼寝と決め込んで
耳の周り蝿がうるさく飛んで 蹲って謙虚して
流氷の片隅 北極熊は「もうどうでも良いよ」って態度で
俯いて 人生達観して 後戻りしてみて
「あっ、くしゃみだ」
と思ったら火星にロケットが飛ぶ 不時着
仕組まれた罠
怯えた目

不機嫌な気分の限界 空色のハンカチ
この界隈には銀行玉が 雛菊型に咲いていて
「アザラシが出るらしいよ。」
扉の陰から 教育学上好ましくない 平原が満ちて来た。
理由の欠けたツンとした顔 ツッケンドン
右手のドア 左手の空砲 ドアノブ
斜め前によぎって 後悔も躊躇無く隅田川に捨てる
点数下戸して やがて日没が来る 夕陽

草原にそよぐ風 風に靡くススキ 味わい深い秋の花 菜の花

姨捨山に登った
見下ろす大地に 果てしない巨大な花がわき目もふれず咲いていて
煙のような それでいてひどく硬い困難にぶつかる。
北極熊の鋭い弓のような視線が北の方に飛んで
オーロラ
歓声が挙る

なかなか芽が出ない 終末の予感 そして恋の予感
困ったもんだと深く悩んで 心の底沈潜して
擦った揉んだの争い 極自然の風景 再び北極熊

「部屋の隅で寝そべれたらなあ」って ずーっと思っていた
少年の日の追憶
そんな過去 理由はどうでも良い 
あっ、振り出しに戻ってしまった
失敗の連続

その頃 熊は極めて勤勉に すなどりに熱中して
キャンドル・スティック 帽子屋が戸惑いながら引っ越して来た
理由の無い書き物の夕べ
「どうもそこのところがね」って 充分打ち解けた所で生半可になって
蹴上がりに挑戦 下ネタ半島 黒マグロの列島

トオモロコシを片手でもいで きゅうりを付けて食べて
東向の風 向かい風 ビュンと通る
そのまま北に向かって散歩した 帰って来た
部屋にも北極星の欠片が降り積もっていた
大分家賃も溜まったらしい
知らぬ顔して寝そべる

北極の熊は寝そべりながらも噛み続ける
夕日が沈む 北海の壁
時を刻まない理由 北極自治権選手権
外の風景 鴨居が外れた