カルティエのお品物です。分解掃除のご依頼です
2針、台形の文字板、珍しい形です。
リューズの位置も通常品とは異なり3時位置からやや2時側、これはケースに入れた時のデザインを考慮しこの位置になったと思います。
ムーブメントはカルティエ「059」なかなか見ないムーブメントです。私が手掛けるのは3回目位かと記憶しています。一番の特徴は「小さい」こと、クオーツムーブメントではかなり小さい部類と思います。
「小さいムーブメント」ですが、しっかりと地板には模様も施されています、上画像の模様は「文字板の下部」=「文字板を外さない限り見ることの出来ない部分」ですので、使用者が見ることはまず無い部分です、このように目に付く可能性が非常に低い部分にも装飾を施す「手を抜かない姿勢」は私自身も見習うべきところだと感じます。